Shut Up!! ページ7
Mt.レディに向かって叫ぶと、彼女にそっくりそのまま怒鳴られる。
私は彼女の頭突きを片手で受け止め、多少の衝撃を受けつつも無傷で済ませた。他の攻撃も当然のように避け続けるが、彼らは一体何をしているのでしょう。弱者いじめはあまり好きではありません。
「寿限無如来さん! お許しを!」
「????」
八百万百が発射させる大砲も避け続け、彼らの標的が自分であることにようやく気づく。
「…………」
何故――何故、私を攻撃するのですか?
「…………やはり、理解不能」
「ゴンザレス!」
「?!?!」
瞬間、何故か空を飛んでいた芦戸三奈に抱きつかれた。死角からの攻撃――八百万百のあの意味不明な攻撃はこの為に――?
瞬間、自分の個性が消えた。……相澤消太、やはり厄介極まりない男です。
舌打ちをし、芦戸三奈によって地上に落とされた私はすぐさま起き上がる。
「ごめんねさえ!」
瞬間、耳郎響香に謝られた。何故。理解不能です。謝るのならやらなければいい話で――地面を割られた私は真下に落ちる感覚を覚えながら芦戸三奈を抱き寄せる。
せめて、芦戸三奈だけでも無傷であってほしい。だからずっと離さなかった。芦戸三奈も私のことを離さなかった。
「……理解不能」
呟き、割れた地面を駆け上がって地上に出る。その瞬間を狙っていたかのように電気が襲いかかってきた。
「ッ?!」
これは……予想外……。久しぶりについた膝をじっと見つめ、私は尻を落とした。
→第三十二話 君の名は。
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神村さん(プロフ) - 面白かったです!! (2018年7月16日 16時) (レス) id: 4fd3c1de40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鬼童輪廻 | 作成日時:2018年6月13日 23時