【ＭＨＡ】最強の女だけど救けてほしい３【ヒロアカ】 (ページ25)

今日:8 hit、昨日:4 hit、合計:10,345 hit

第三十七話　左衛門三郎ページ25

「Aー！一緒に帰ろー！」

「ヤー、芦戸三奈」

「えっ、まじで？！やったー！」

　ぴょんぴょんと跳ねる芦戸三奈を真似てぴょんぴょんと跳ねると、「Aちゃん楽しそうやねぇ〜」と麗日お茶子に頭を撫でられる。

「楽しいです。皆も跳ねることを推奨します」

　言うと、麗日お茶子と葉隠透が一緒にぴょんぴょんしてくれた。

「折角だしどっか寄らない？なんだかんだ遊びに行く機会なかったし」

「デンマークのお話のこと、もっともっと伺いたいですわ」

「Aちゃんのことも教えてくれると嬉しいわね」

「女子全員で行こ！男子禁制！」

　女子全員に連れ去られ、途中で会った拳藤一佳と鉄哲徹鐵に生暖かい目で見られつつ私は放課後というものを堪能する。
　寄り道なんて初めてで、気づけば日が沈んでいた。

「相澤消太に怒られるでしょうか」

「門限ギリギリになっちゃったけど大丈夫だって！許してくれるよ！」

「ナイ。相澤消太が許してくれた日なんてありません」

「それはきっとAちゃん限定だと思うわ」

　相澤消太との関係について根掘り葉掘り聞かれつつ、久方ぶりに寮の外観をじっと眺める。

「ここが、左衛門三郎さんの今の家ですわ」

「行こ行こっ、左衛門三郎ちゃん！」

　葉隠透に強引に押され、扉を開けると音が鳴った。なんでしょう、この音は。聞き慣れない音ですね。
　そう思って、目の前に広がっていた景色に目を疑った。

「「「「おかえり、Aちゃん！！」」」」

　Ａ組全員だけじゃない。Ｂ組も、相澤消太も、ブラドキングも、オールマイトも、みんないる。
　私は何も言えないまま驚いて、後ろにいた６人のクラスメイトたちに背中を押された。

「たっ……ただいま帰還であります！」

　自分の気持ちを曝け出し、敬礼してみんなの温かな気持ちに応える。笑われた。でも、温かかった。

「こっち来いよ、あったかいぜ！」

「ヤー！」

　切島鋭児郎に誘われてみんなの輪の中に入っていき、並ばれていた晩御飯に舌鼓を打つ。
　みんな色々と声をかけてくれたが、最終的にはいつものメンバーに固まって談笑するようになった。

→緑谷出久、礼を言います
→轟焦凍と話がしたいです
→物間寧人、元気ですか？