【ＭＨＡ】最強の女だけど救けてほしい【ヒロアカ】 (ページ49)

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相澤消太！！ページ49

不審者変質太郎を地面に投げ飛ばし、私はすぐに奴が手錠をかけられているイメージをする。しかし、行動を読んでいたのか奴は效果が切れる前に住宅の隙間に隠れてしまった。

「そう来たか、寿限無如来」

　また、消えた。今度の距離は十メートルもなかった。

「叩きのめします」

　早く效果が消えますように。けれど、それを待っている相澤消太ではない。相澤消太はなんの個性もコピーしていない不審者変質太郎のことをガン無視し、私のことを縛り上げた。

「ッ！」

「言ったろ。個性の相性を考えないとお前が詰むぞと」

「……考えました」

「完全にお荷物みたいだけどな」

　私は、不審者変質太郎ならば私がこんな目に遭っていても私の個性でなんとか相澤消太をぶちのめしてくれると思っていた。けれどこのままでは、最初から〝やろうと思えばやれてしまう個性の誰か〟をペアにするべきだったという結末になってしまいます。

「自分の個性しか信用できねぇヒーローの末路がこれだ」

　一言、相澤消太はそう言った。瞬間個性が弱まって、私は轟焦凍のコスチュームごと体に巻きついた布を破裂させる。

「うぉっ」

「ちっ、痴女！？」

　裸になった私を相澤消太と不審者変質太郎はガン見して、両者すぐに視線を逸らした。私は裸のまま空を飛び、すぐに轟焦凍のコスチュームを着用して逃げ出す。
　倒す気もあったけれど、逃げよう。勝てる気がしません。そう思って、また相澤消太に個性を使われた。

　私は当然のように落ちていく。相澤消太が途中で個性の使用をやめたけれど、私はどんな対処もできないまま落ちていく。

　また飛ぶ？ ……ナイ、どんなにイメージしても飛べなくなってる。ならば他の手段で助からないと――

　そのまま私はアスファルトを抉った。ドン引きするくらいの血が吹き出し、あぁまたかと思って今日も死んだ。