寝坊したのに無遅刻は偉いです ページ41
「してねぇよ」
「ナイ。私は精一杯貴方を起こす努力をしました」
「相澤先生さえちゃんに起こしてもらってるの？！？！ ずるい！！ 苦しんで死ぬ！！」
胸元を鷲掴んだ上鳴電気は、大袈裟に泣きながら机に突っ伏す。……いや、上鳴電気だけじゃない。大体のクラスメイトの口が開いたまま塞がっていなかった。
「今度俺のプライベート話を他の連中の前でしたらブタ箱にぶち込むぞ」
「ナイ」
首根っこを掴まれて無理矢理着席。周りの驚愕に満ちた表情の意味がわからない。
そうこうしているうちに相澤消太は合宿の話と期末の話を持ち出して、彼らの表情をがらりと変えさせた。
期末……赤点……補習……。
「さえちゃん！！ さえちゃんって学力どんくらい？！」
ずっとそのことを考えていると、気づけば目の前に上鳴電気が割り込んでいた。
「俺中間最下位だったんだけど、さえちゃんに教えて貰えたらバリバリ頑張れるからさ！！」
「上鳴電気、悲報です。私は貴方よりも学力がないと推測します」
「えっ、嘘だあ！！」
「ナイ。私は問題文が読めません」
「ぞんなざえぢゃんに勝っても嬉しくねぇ……！」
「しかし、貴方の最下位伝説に脱却の兆しが見えましたが？」
「最下位伝説も何もまだ一回しかやってねぇ！ 脱却も何も二回目はこれからだぜ？！」
「上鳴電気、私から教わったら頑張ると言った口でその話を聞いても信じられません。貴方は万年最下位です。私の急成長をその目に焼きつけさせます」
何故なら私は、相澤消太と家でも学校でも一緒だから。彼に家で教え殺されたら、怖いものなんてありません。
「焼きつけてぇ♡」
「上鳴電気、顔のパーツがあほの極みです」
いそいそと彼のパーツを直していると、轟焦凍が「まだふりふりしてねぇんだけど」と話しかけてきた。すると、雪崩のようにほぼ全員からふりふりさせられた。
→第十七話 相澤消太
今日のお弁当を忘れてましたよ→←寝癖が取れたようで何よりです
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ｍ - 名前がｗ (2018年12月30日 15時) (
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作者名：鬼童輪廻 | 作成日時：2018年5月22日 15時
