【ＭＨＡ】最強の女だけど救けてほしい【ヒロアカ】 (ページ5)

今日:11 hit、昨日:19 hit、合計:24,237 hit

第四話　私の名は。ページ5

天井から落ちてきたと思われるタライの数々。夥しい数の虫。ほとんど全員が逃げ惑い、爆豪勝己は「ンだコレぶっ殺すぞ！」と両手を爆発させている。

「おい、寿限無如来」

「……相澤消太」

「これはお前の仕業だな」

「…………ヤー」

　答えると、「来い」と言われて首根っこを引っ張られた。私は不審者の拘束具を解き、呆然と私を見つめる彼からそっと視線を逸らす。

　……やはり私は、迷惑な存在なのでしょう。

　相澤消太を見上げると、彼は明らかに不機嫌そうな顔をしていた。

「…………申し訳ありませんでした」

「謝るくらいならさっさと制御できるようになれ」

「…………ヤー」

　私は別に、ヒーローになりたいわけじゃない。けれど、個性を制御する為にはヒーロー科ほど適切な場所はない。

「お前、明日の体育祭には出るなよ」

「体育祭ですか？」

「お前がいたら怪我人続出だ」

「ヤー」

　職員室に着いた私は、ずっと相澤消太の隣にいた。明日も、明後日も、この先も、多分私の隣には相澤消太がいる。
　私が個性を制御できる、その日まで――。

→晩御飯は何がいいですか
→まだですか