第十二話 轟焦凍 ページ23
「左衛門三郎、本当にその格好で行くつもりか？」
「ヤー」
轟焦凍は制服姿のままの私を見下ろし、こてんと首を傾げて尋ねてきた。彼はコスチュームを着ているけれど、私のコスチュームは決して未納というわけではない。
「私の個性にコスチュームは不要です」
「そうか」
互いに頷き合い、二人でエンデヴァーの執務室を訪れた。
「エンデヴァー」
声をかけると、エンデヴァーは轟焦凍よりも先に私に視線を止めた。
「お前は……」
「寿限無如来・ゴンザレス・阿修羅です。あの時は救出していただきありがとうございました。人生で一番感動いたしました」
エンデヴァーには感謝している。けれど、私が黒ずくめの男を攻撃してしまった時に傍にいたから本名を名乗りづらいのが辛い。
「そうか、思い出したぞ。釈放されていたのか」
「雄英から話はなかったのですか？ 私は釈放され、現在相澤消太の監視下にあります。しかし、今日から一週間は貴方の監視下です」
エンデヴァーは一つ頷き、事態を早急に把握したようだった。隣の轟焦凍は唇を結んでいたが、予想よりも刺々しくなくてこっちの件も安堵する。
「ところで、コスチュームはどうした。ヒーロー活動をするには必須だと伝えたはずだが？」
「私にコスチュームは不要です。しかし、命令とあらば着ます」
そうして私は、轟焦凍のコスチュームを真似て着用した。
「俺の……」
→そこにあったので
→機能性バツグンです
→お揃いです
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ｍ - 名前がｗ (2018年12月30日 15時) (
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作者名：鬼童輪廻 | 作成日時：2018年5月22日 15時
