【ＭＨＡ】最強の女だけど救けてほしい【ヒロアカ】 (ページ3)

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第二話　私の名は。ページ3

「日本語の威力凄まじいな。見た目的にハーフか？」

「ナイ。デンマーク人とのクォーターです。寿限無如来はモアの姓、ゴンザレスはモアの名、阿修羅はファーの名です。ファーの姓である左衛門三郎でも構いません」

　私が咄嗟にこの名前を名乗ったのは、ファーとモアの名前だからだ。本名であるAはまだ伏せておこうと思ったのに、こんなにも覚えてもらえないとは……。

「名前長くね？あだ名決めようぜ爆豪！」

「ンなモン寿限無で充分だカス」

「ナイ。私の名前は寿限無如来・ゴンザレス・阿修羅です」

「うるせぇクソ長女！」

「とりあえずゴンザレスでいーじゃん！ねぇねぇ！ゴンザレスはどこ高から来たの？！」

「千膳桜スヌスケバッセ高等学校です」

「せんぜ……？何一つわからない！」

「それは違います。わからないのではなく理解する気がないので……」

　首がぼきっと捻じ曲がった。それは、相澤消太に殴られた証拠だった。

「もういいだろ。さっさと席につけ」

「ヤー」

「それと、こいつは保護観察処分中だ。俺の個性を当てにしてここに転がり込んできたが、俺一人じゃ〝監視の目〟は圧倒的に足りない。お前らにも協力してもらう」

「ちょっと待って！保護観察処分中って何？！」

　相澤消太は聞かれるがままに淡々と答える。私が投獄された経緯。私が釈放された理由。それらを適当に、雑に、だいぶ端折ってみんなに伝える。
　すると、やっぱりと言うべきかみんなかなりドン引きしていた。

「私の席はどこですか」

「他所の教室から持ってこい」

「ヤー」

　言って、相澤消太が私から視線を外す。刹那、教室の後方に机と椅子が出現した。

「うぇぇぇぇっ？！すっげー！！」

　物質を生み出すことは無理。けれど、さっき見た教室からそれらを移動させることは可能。私は顎を引き、俯き加減のままその席についた。