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シン、否定しすぎ ページ20

「はぅっ！ すみません！」

「……名前は？」

「羅生門A」

「羅生門……A……？」

　どこかで聞いたことがあるような名前だとでも言いたそうな顔だった。私はすぐに視線を逸らし、シンの後ろに隠れる。

「Aさん？」

「…………」

「ルヰくん、ごめんね。Aさん体調悪いみたいだから、僕たちもう帰るよ」

　何故か居心地が悪かった。ルヰを前にすると胸がざわざわとしてしまい、シンに手を引かれてその場を後にする。

「……シン、ありがと」

　嫌な予感がする。これからルヰを見かけたら逃げなければ。そう思った。

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作者名：鬼童輪廻 | 作成日時：2018年5月18日 15時

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