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恋人じゃない ページ19

「そうなんだ。良かった」

　ルヰは微笑みをたたえていた。シンはほんの少しだけ寂しそうな表情をして、「うん」と肯定する。

「僕たちはそういう関係じゃないよ、ルヰくん」

「シン、帰るよ」

　もうこれ以上この場にはいられない。真っ先に踵を返して歩き出すけれど、シンはついて来なかった。

「シン？」

　振り返ると、手で胸元に触れていたシンの苦しそうな表情が見える。

「……シン」

「ッ？！ あっ、すみません！ 今行きます！」

　けれど、次に見せた表情はいつものシンの表情だった。

→第九話

シン、否定しすぎ→←コウジなんかもう好きじゃない



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作者名：鬼童輪廻 | 作成日時：2018年5月18日 15時

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