第十一話 √α ページ45
「六連続！ この想いだけは……絶対に終わらせない！ 羽ばたけ！！ 常世と現世のミルキーウェイ！！」
『きゃあああああ！！！！』
一回り成長した翼で私は飛び立った。地獄と現世を繋ぐ天の川を上り続け、私という存在はこの地へ下り立つ。
「七連続！ 貴方の隣で私は歌う！ 羅生門！！ 天女の愛想曲！！」
羅生門に座った私は、羅生門を見上げる少年――いや、みんなに愛を歌う。夕べに恋人の側で歌うこの時間が幸福で、それだけじゃ満足できなくなって私は飛んだ。
『来たぁぁぁぁ！ Aさんの代名詞八連続ジャンプ！！』
『A……！ お前は……なんて眩しいんだ！』
『Aさぁぁぁぁん！ 綺麗ですよー！』
『Aちゃぁぁぁぁん！ 貢がせて〜！』
『羅生門が……笑ってる……！』
『Aちゃ〜ん！ 可愛いですよ〜！』
『クソッ、認めちまうだろ！ 蓮城寺べるよりも羅生門Aの方が強いって……！』
「八連続！！」
みんなが私を待っている。早く下りて、一番近いところでユウのように胸を張ってみんなに見せよう――。
「貴方のことを、私は永久に愛し続ける！！ 永遠恋路！！ 不死鳥の演舞！！！！」
雛鳥から不死鳥へと成長を果たし、私は羅生門からみんなへと続く恋の道を滑り降りる。
そこに広がっていたのは�猗爿瓩良�屋だった。私は楽譜に向き合う�猗爿瓩稜惴紊鬚箸辰董⊆鷆擇縫廛蹈謄ぅ鵑良咾鬚△討�う。
『うひぁあ？！』
「差し入れ」
『差し入れ、じゃねぇよ！ ノックしろよ！ ノック！ あと気配消すな！』
「羅生門家は気配を消す一族だから……」
困ったように言うと、�猗爿瓩歪�めたように肩を落とす。そして、『次は絶対に気づいてやる』と負けず嫌いなところを前面に出してきた。
「ほんと？」
『ゼウス様に二言はない！』
「ありがと。……大好き」
華京院学園の赤いネクタイを引っ張って、�猗爿瓩励採錣平阿棒槓�をする。柔らかいその感触に心が跳ねて、私はステージに着地した。
「――――」
停止。すると、歓声と拍手がプリズムストーンを支配する。
「……ありがと」
伝え、一礼。顔を上げると、20,000karatsと表示されていた。
→最終話 ドラマチックLOVE
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作者名：鬼童輪廻 | 作成日時：2018年7月22日 23時
