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……あれく？ ページ27
「ッ！ そんな弱々しい声で俺の名を呼ぶんじゃねぇ！！」
どうしてここにいるんだろう。私が最後に行動を共にしていたのはタイガだし、アレクはそもそもエーデルローズの人間じゃない。
ここにいる意味がまったくわからないのに、アレクは当たり前のようにそこにいた。
「……どうして、ここに」
「てめぇが俺の目の前で崖から落ちたからだろう！！」
「……落ちてない。私が落ちたのはタイガの目の前」
言葉にすると半端ない罪悪感が込み上がってきた。タイガ、今頃どうしているだろう。冷静な判断ができなくなって自分の首を絞めてないといいんだけど。
「うるせぇ！！ 伝説の女に勝負を挑もうと思って追いかけていただけだ！！ わかったらさっさと寝ろ！！」
「ここ、病院だから静かにして」
告げると、アレクは舌打ちをして視線を逸らした。若干頬が赤い気がするけど、熱でもあるのだろうか。尋ねるとアレクは「なんでもねぇ！！」と怒鳴り、看護師に叱られてしまった。
→第八話
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作者名：鬼童輪廻 | 作成日時：2018年5月31日 20時
