【KING OF PRISM】伝説の女だけど放っておいてほしい√タイガ (ページ2)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:13,489 hit

第二話ページ2

「「ハッ！！バーニングスプラーッシュ！！」」

「グハッ！！」

『これは……Aが優勢だ！』

「ハァッ！傷ついた天使は堕天する！！煉獄の炎ファイアーインフェルノ！！」

　堕天した天使たちが大和アレクサンダーの周囲を旋回。そのまま彼らは炎となり大和アレクサンダーを痛めつける。が――。

「甘いわぁぁぁぁ〜〜！フンッ！！ローリングサンダーストーム！！」

「なっ……？！堕天使が散った？！きゃあっ……竜巻が！！」

　このままだと竜巻に吸い込まれてしまう。ならば――

「――こっちも死ぬ気で吸い込むまで！貴方と共に地の果てへ！地獄心中！！無限ハグ！！」

　地獄の門が嘲笑うように開いていく。それは勢いよく私を引きずり込み、大和アレクサンダーの竜巻でさえ吸い込んでいく。

「なっ？！自爆する気か？！」

「片腕寄越しな！羅生門！！鬼切演舞！！」

　ブラックホールのように私たちを吸い込んだ地獄の最深部にいたのは、羅生門に巣食っていた鬼だった。隻腕の鬼は残った腕を高々と伸ばし、大和アレクサンダーに襲いかかる。

「ぐはぁーーーーっ！？！？」

　それで、このバトルに決着がついた。

「私に挑むなんて百年早い」

　地面に転がった大和アレクサンダーを見下ろし、私はふんと鼻を鳴らす。無邪気に喜んでくれたカヅキの抱擁を無言で受け止め、私たちは大和アレクサンダーを残して帰路についた。