私はBTOBのマネージャー3 (ページ32)

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大変なのは今だけ(CS視点) ページ32

新任マネージャーについて分かった事がある。
まず、ソンジェとのコンビネーションが良い。
ソンジェが言葉を発しなくてもすぐに対応している。
そりゃあ…自分のマネージャーにしたくなるのも分かる。
そして、93年生まれという共通点からプニエルと仲良くなったらしい。
あと、個人活動だろうがグループ活動だろうが、どんな仕事の同行でも同じクオリティで仕事をするので仕事がしやすくなった。

ソンジェと一緒になって絡むことが増えたりして、ある程度は打ち解けて来た頃、あの公開告白事件が起きた。

ソンジェから彼女の留学理由が彼の言葉を理解したいためだと力説された昔話や、公開告白以降、2人が付き合いだしたと聞いた時、凄まじい絶望感に襲われた。
あぁ、初めて会った時から好きだったのかもしれない。
タイプがどうとか関係なく、ソンジェの言う通り一目惚れだったのかもしれない。
俺は気付くのが遅かった…。
暫く落ち込んだし、パフォーマンスに支障が出そうになった。
それでも、"大変なのは今だけ"だと自分に言い聞かせながら仕事をこなしていた。
異変を感じ取った彼女が心配して駆け寄ってくる姿を見て、何度、胸が締め付けれられた事か…。

それから2人が擦れ違って別れた頃には、彼女が困ったり苦しんでるのを見る度、助けてあげようと思うようになった。
もちろん、ソンジェのようにすぐ気付いてあげる事は出来ないけど、それなりに助けてあげられたんじゃないかと今では思っている。
普段の俺では考えられないけど、傍にいられる時間は傍にいようと、家に泊まりに行ったりもした。

俺がチャンスとばかりに告白するか否か…と、臆病になっている間に、まさか彼女の推しがソンジェではなく俺で、そのうえ告白までされちゃうなんて夢にも思わなかった。

リビングでサミとグリを撫で回している彼女を見て、苦しんだのはこの時のための試練だったのだと思えるようになった。

CS「ねぇ、俺の彼女になってくれてありがとね？」
私「えぇ？何？どうしたの？」
CS「言いたくなったの」
私「ふふっ…私こそオッパの彼女にしてくれてありがとう」
SJ「ヒョン、俺には？」
CS「えっ？」
SJ「こいつをマネージャーにしたの、俺だよ？」
CS「ソンジェ…ありがとう」
私「えぇ…言うんだ…」
SJ「えぇ…言うのかよ…」
CS「えっ？」

俺の方を見てから顔を見合わせて笑うソンジェと彼女を見て、今日も俺は幸せだな、と思った。