私はBTOBのマネージャー3 (ページ28)

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物思いに耽る(SJ視点) ページ28

リビングのソファに2人並んでコーヒーを飲むあいつとチャンソビヒョン。
そんな2人を眺めながら、俺はあいつと出会った頃を思い出していた。

友達と一緒に取らなかった講義があり、時間が出来た俺が向かったのは、学食。
軽食でも、と思ったが混んでいて席が全く空いていない。
見渡して見つけたのが、全身真っ黒な男が座っている向かいの席だった。
何だこの人…オールブラックコーデにも程がある。

SJ「ここ、座って良いですか？」
私「どうぞ？」
SJ「えっ!?」
私「…何ですか？」
SJ「じょ、女性ですか？」
私「あぁ…こんな見た目だからよく言われますけど」
SJ「失礼しました」
私「ふふっ、いえいえ」

机の上を見ると韓国語の勉強をしていたらしい。
サンドイッチを頬張りながら黙々とページを捲っている。

SJ「あの、韓国人じゃないんですか？」
私「あ、はい、日本から留学して来ました」
SJ「へぇ、"僕、行った事あります"」
私「わぉ、日本語」

デビューしてから何度か日本でイベントをしていたので俺は日本語を少し勉強していた。

SJ「少しだけですけど話せます」
私「凄いですね」
SJ「あの、何年生まれですか？僕、95年なんですけど…」
私「93年です」
SJ「じゃあ…ヌナ、って呼んでも？」
私「あ、良いですけど…えっと…」
SJ「あぁ、僕、名乗ってなかったですね、ユクソンジェ
　って言います」
私「んー…じゃあ、私はソンジェ君って呼びますね」
SJ「あ、はい」