54話 ページ10
rb side
黙々と研究所についての情報を集めていると、見覚えのある国の名前が出てくる
「やっぱ、この国しか出てこんのよなぁ、、でもこの国宗教色強いし、あんま科学ってイメージ無いんやけど、、」
だが、後にも先にもこの研究所の所有者はこの国しかないのだ
「まさかこの、、ラムダ国がなぁ、、、」
ビー!ビー!ビー!
「おわ!?!?」
突然、俺のインカムから警報音がなった
「どうしたシャオロン!?」
ガキンッ
突然インカムから聞こえてきた金属音に、嫌な予感がする
焦ったようなシャオロンから伝えられたのは、案の定悪い知らせだった
sha〈っ、敵と対峙!!今は他の奴らが応戦中や!!〉
「敵!?敵ってどこの者や!?」
俺がそう聞くと、シャオロンは少し言葉を詰まらせながらも答えた
sha〈、、っ、機械や。人型で獣の見た目した機械、なんかそっちに情報ないんか!?〉
機械!?なんやそれ、調べても全く出てきとらん
意図的に隠されてたっちゅうことか!?
「そんなこと言われても、、その研究所の元所有者ラムダ国やで!?そんなもんがあるとは到底思えんけど、、」
sha〈ラムダ国、、?〉
シャオロンがそう呟いた時だった
zm〈おいA!攻撃来るで!?何ぶつぶつ言って、、〉
インカムの向こうから、少し遠くでゾムがそう叫ぶ声が聞こえた
A?Aがどうかしたんか!?あぁ、、くそっ、、こんなんならカメラついたインカム渡しとくんやった、、!
全く想像がつかないあちらの状況に少し苛立ちを覚えるのと同時に、何もできない自分に腹が立つ
取り敢えず他の奴らを要請しようと思い、シャオロンに声をかけようとしたその時、
バキンッ、バリバリバリ、、ドゴンッ、、ブツッ!!
そんな音が聞こえ、シャオロンとの通話が途切れた
「はぁ!?おい、シャオロン!?、、くっそ、あっちのインカム壊れやがった、、」
、、落ち着け。取り敢えずトントンに報告や
そうして俺はトントンに状況を伝え、開いている他の幹部を研究所に向かわせることになった
俺1人しかいない任務専用の通信室で、自分の鼓動の音がやけに大きく聞こえる
こんな時、俺は何もすることができない
ただ、相手の状況に焦り、何もできない自分を恨むばかりだ
「、、無事でいろよ」
そう呟いた俺の願いは誰にも届くことはなく、静かな通信室に消えていった
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ゆん - ここで終わるんすかぁ!?更新待ってまーす!面白かったです! (2月3日 21時) (レス) @page12 id: c72baac45a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りーふ | 作成日時:2023年11月6日 22時