【wrwrd】暇つぶしな彼らと飽き性さん II【男主】 (ページ11)

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55話ページ11

zm side

「ホンマにこいつ硬過ぎやろ！？こんなんじゃ俺らの攻撃意味ないで！！」

全くと言っていいほどの手応えの無さに、そう叫ぶ

動きや見た目は完全に生き物のそれなのに、ナイフで切った感触がそれを否定し、これはヤバい、と頭が警報を鳴らす

その時、ショッピが言った

syp「、、機械なら、関節部分があるんちゃうか？全部を装甲が覆ってたらあないに動けへんやろうし、、」

確かに、、それなら攻撃が効くかもしれん、、！！

Aもそう思ったらしく、俺らに向かって叫んだ

『っ、それだショッピ！！俺がアイツを引きつけるから、お前らは、、』

そう言ったときAがふと止まった

不思議に思いAの方に目をやると、目の前にあの化け物がいるにも関わらず、Aはぶつぶつと何かを言っていた

「？、A？」

名前を呼んでも反応がないAは、俺に目も向けずに呟く

『あー、なるほど、、ラムダ国、、だからこんな趣味の悪いもんが、、、』

なんや、Aがおかしい。明らかに俺の声が届いてへん

さっきまで普通やったのに、、なんや？あのバケモンのせいか？洗脳とかされとんのか？

そう思いショッピを見るが、ショッピも俺同様、Aの様子に困惑の表情を浮かべていた

その時、化け物がAの方をゆらりと見た

「っ、おいA！！攻撃来るで！？何ぶつぶつ言ってんねん！？」

俺はそう叫んだが、Aは俺の呼びかけには反応せず

『マジで、、クソほどつまんねえな』

そう呟いたいて、Aは1人でソレに向かって走り出した