【歌い手】そういう関係です！【天月】 (ページ33)

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30～正夢ページ33

「あ、お母さんちょっと待って」

「はやくおいで」

なんか優しそう。
でも知らない人･･･

「急がなくてもいいぞ」

「うん！お父さんそれ取って！」

いいなぁ。
あたしも本当のお父さんに会いたいなぁ。

「お兄ちゃん邪魔！」

お兄ちゃん･･･？

「Aっていっつもマイペースだよなww」

あれ？この台詞。
この声どっかで聞いたような･･･？

なんか明るい。

貴方「ん？」

歌詞太郎「あ、おはよ」

天月くんじゃなくてちょっとびっくりした。

貴方「はよ」

さっきのって本当かな。

歌詞太郎「なんで不思議そうな顔してんの？」

貴方「なんかね、知らない人だけどお母さんって人とお父さんって人がいて。それでお兄ちゃんって人もいた」

歌詞太郎「･･･それって現実かな」

現実。
嬉しいようなそうじゃないような。

貴方「わかんない。でもそんなような気がして怖い」

歌詞太郎「ちゃんとした人だといいな」

むしろ変な人って誰よ。

貴方「うん。でもね一応夢だから」

歌詞太郎「Aの夢って半分くらいの確率で現実になるじゃん」

正夢ってやつ？
なんかたまにあるんだよね。

貴方「うん」

なんか鳴ってる気がする。

歌詞太郎「電話？」

あたしの携帯が光ってる。
つまり

貴方「あ、メール」

天月くんからで内容は『早く起きてこないと朝飯なくなるよ』だった

貴方「天月くんがそろそろ起きろだって」

歌詞太郎「行くか」

貴方「うん」

あたしたちは部屋から出た。
でもまだ夢のことが引っ掛かる。