58・そんなはずがない ページ12
御国side
気がついたらAがいなくなっていた。
ジェジェに出かけたとは聞いたけどさすがに遅い。
もう夜九時を過ぎている。
化け猫とはいえ女の子が一人で歩く時間じゃない。
リリイに電話しても知らないみたいだし…
俺なんかしたかな…
Aは吸血鬼と違って契約やら限界距離やらなんやらがない。
それ加えて連絡が取れないから心配でしょうがない。
御国「ジェジェ。本当にどことも言ってなかった？」
ジェジェはただ首を縦に振るだけだった。
もう探す宛もない。
そう思ってると突然携帯がなった。
相手はリリイ。
ということは見つかったのかもしれない。
御国「なに？」
リリイ『…いましたよ。来てあげてください』
いつもと違う。
落ち着き払ったような声。
何かあった。
そう思うには十分だった。
御国「何かあったの…？」
リリイ『来ればわかります』
御国「…わかった」
電話が切れる。
急いで玄関に向かう。
頭に過るのは最悪なこと。
でもまさかAがそんなことするわけない。
死ぬなんてことないはずなんだ。
…でももしそれが本当になったとしたら俺の何が悪かったんだろう。
でもまだそうと決まったわけじゃない。
リリイたちも含めたドッキリかもしれない。
ただAの事だけを考えて有栖院家まで走った。
こんなに必死になって走ったことが今まであっただろうか。
そう思えるほど焦ってた。
動揺もしてた。
不安だった。
早く会いに行かなきゃ。
この目でそうじゃないって確かめなきゃ。
結局Aのこと知ったつもりで何にもわかってない。
わかってるのは上辺だけだった。
心の奥底までは、Aの長い記憶までは踏み込んでいなかった。
怖かったのかもしれない。
深く知ってしまうことが。
離れられなくなるかも知れないから。
今後Aに辛い思いをさせてしまうかもしれないから。
そんなに怖い思いをしてまで、させてまで知るくらいなら今のままでいいと思ってた。
そうじゃなかった。
聞いてあげればよかった。
俺は何もしてあげれてない…
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
会話少ないですね。
たくさんのお気に入り登録、コメントありがとうございます！
これからも頑張ってまいりますので！
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imo(プロフ) - 紅野さん» レスくださって有難うございます！文ストの方を書いているのも知っているので此方はゆっくり更新して下さると嬉しいです！完結迄どうか……宜しくお願いします(T T) (2019年8月31日 1時) (
レス) id: 58204ff8e1 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - imoさん» うわーありがとうございます。ほぼ自己満で消さずに残していた作品でした…。勿論見て頂けるなら思い出して続き書きますね。少しかかるかもしれませんが…。 (2019年8月30日 22時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
imo(プロフ) - 更新停止は解除されるのでしょうか。文ストの後に知って、今日ずっと読み続けた新参ですが、これは迚も好きな物語でした。良い所で終わってるので続きが読みたいです。 (2019年8月30日 3時) (レス) id: 58204ff8e1 (このIDを非表示/違反報告)
もこ - 終焉ノ栞 旧校舎の教室の続きを読みたい。 (2016年8月30日 18時) (レス) id: a7e6de438b (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 囚人（もどき）さん» ありがとうございます！頑張って書きますw (2016年8月26日 0時) (レス) id: 190444d6cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅野 | 作成日時：2015年4月23日 23時
