【MSSP】私が生きている理由

思い出す ページ37

思い出したのはあれだけじゃない。
どうして私の親がいないのかとかも思い出した。


貴方「なんか･･･いろんなこと思い出しちゃったな」

きっくん「え？」

貴方「今までね、全然思い出せないなぁと思ってたことは、私が思い出せないようにしてただけだったの」

えおえお「つまり、思い出そうと思えば思い出せたってこと？」

貴方「うん」

きっくん「思い出してよかったのか悪かったのかは別として何を思い出してたの？」

貴方「みんなに会った時のこと」

FB「俺ら？」

貴方「もちろんずっと昔のね」

きっくん「そっか」

あろま「で、これからどうすんだ？」

私は玄関に向かって歩いた。

貴方「ちょっと行ってくる」

えおえお「どこに？」

貴方「私の元々の家に」

あろま「それって･･･」

みんなは一気に不安そうな顔になった。
私のことをしっかり理解してくれてるからだろう。

FB「せっかく逃げて来たのに？」

貴方「あの人に言いたいことが山ほどあるから」

私はそう言って玄関を出た。

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