【MSSP】私が生きている理由 (ページ28)

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変な夢ページ28

夜中･･･

なんか起きちゃったなぁ。
たぶん変な夢見たからだろうけど。

貴方「眼鏡はずしたとこ初めて見た」

横にいるあろまを見て小声で言った。

気がつかなかったけど、右手があろまの手と繋がってる。
あろまがしっかり握ってるから離せないけど。(すごい嬉しいよって意味ね)

貴方「寝れないかも」

私はできるだけ小声で言った。
起こしちゃったら悪いからね。

でも、昔こんな寝顔見たことある気がする。あんまり昔のことって覚えてない。

ダメだ。考えたら気が遠くなる。

あろま「どうした？」

貴方「ん？起こしちゃった？」

あろま「いや別に」

貴方「そっか」

暗いけどかなり近いからちゃんと顔が見える。
その前に眼鏡なしで私のことが見えてるんだろうか？

あろま「大丈夫か？」

貴方「え？」

あろま「何か考えてるだろ」

貴方「うん。あのね、変な夢を見たんだ」

あろま「変な？」

あろまは不思議だったのか聞き返してきた。

貴方「うん。なんかね昔あった気がすることばっかりだったと思う」

あろま「それのどこが変なんだよ」

あろま達には話してないもんね。

貴方「昔のことって全然覚えてなくて」

あろま「普通じゃねぇの？」

貴方「一番古くて覚えてるのが10才の時かな」

あろま「え？まじで？」

貴方「うん。いろんなことがあったからね」

あろま「そっか」

貴方「そのせいで幽霊が見えるんだよ」

あろま「どう関係するかは聞かないどくわ」

貴方「うん」

きっとこれがあろまの優しさなんだろうな。
気づいてるのかしらないけど、今でも手はしっかり握っててくれてるし。

あろま「んじゃおやすみ」

貴方「うん」

これから何かがありそうで怖い。
だからできるだけあろまに近づいたけど、怒らないよね。
(くっつくといいにおいがしたってのだけは秘密)