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好き?×28 ページ31

少し落ち着いた頃、丁度やって来た谷崎くんの肩を借りて会議室を出た。

国木田「おい、夕崎どうした」

貴方「ちょっと足震えて立てなくて」

与謝野「大丈夫かい?」

貴方「もう大丈夫です」

普段無いことに心配されてしまう…。
ただ立てなかっただけなのに大袈裟だなぁ…。

敦「夕崎さん、太宰さんと何かあったんですか?」

貴方「あぁ…ちょっと、否、かなり怒らせちゃってね」

国木田「太宰が怒っただと?」

普段掴み所のない彼を怒らせた。
其れがどういう事なのか理解できてない社員の皆は首をひねった。

貴方「…そう。私のせい」

賢治「それで、どこに行ったんでしょう」

谷崎「んー…ちょっと心配だね。表情見えなかったし」

貴方「あの太宰は見ない方がいいよ」

敦「どうしてですか?」

貴方「あの表情や目を見たら、少なくとも敦くんと谷崎くん位は恐怖で首吊りたくなるだろうから」

敦「く、首吊る…!?」

貴方「本当に。冗談じゃなくて」

昔マフィア内で伝説と言われた事もある。
一種の都市伝説のようなもの。
私の聞いた話は、本当に居たのかはわからないけど、彼の部下数名が怒った彼を見て首を吊ったとか何とか。
本当だったらその人たちメンタル弱かったのかな…。

乱歩「ま、普段の太宰からは想像出来ないってのはわかるね」

貴方「見たんですか?」

乱歩「ちょっとね」

あの彼を見て何時も通りの乱歩さん。
誰が正しいの…。

国木田「とりあえず、いてもいなくても仕事は変わらんが、後から苦情が来るのは面倒だ。夕崎、探して来れるか?」

貴方「行ってくるよ。私にも責任はあるしね」


少しして探偵社を出る。
彼が行きそうな場所を挙げる。
まず、探偵社の入ってるビルの屋上、次に川、その次は…家?
まぁ、行ってみる他ない。
近い所から行ってみようと、屋上に行くも人影はなし。
来た道を戻り、彼のよく行く川を目指す。
でも其処にもいなかった。

本当、家?
……行ってみる価値はあるかな。
そう考えて彼の家の方角へ足を進めた。

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設定タグ:文スト , 太宰治 , 紅野   
作品ジャンル:恋愛
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自殺したい - 返信ありがとうございます!!私も今初めて小説を書いていますが難しいですね、、、。中3の頭ではキツいです、、。 (2017年10月30日 23時) (レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 自殺したいさん» ありがとうございます…!最近はペースが落ちてきてますが気長に待ってもらえると有難いです…! (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 味の素さん» 返信遅くなりましたが、ありがとうございます…! (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
自殺したい - めっちゃいい話ですね。。。大好き。。 太宰さんがかっこいいーー!!泣いちゃいました。何回見ても飽きな!! これからも頑張ってください! 続きを楽しみにしながら腕に包帯を巻いておきます!!! (2017年10月25日 16時) (レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
味の素(プロフ) - 更新がんばってください!応援しております! (2017年10月1日 22時) (レス) id: d5befd4dfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅野 | 作成日時:2017年8月25日 23時

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