好き？×１４ ページ16
太宰side
国木田くんの時間配分がぴったり合って、私達はAが歌い始める前についた。
店内に入ると見知った女の子の店員がこちらに歩いて来た。
店員「太宰さん、お久しぶりです」
太宰「久しぶり。悪いね急に連絡してしまって」
店員「いいえ。店長も喜んでましたよ」
人数を見て座れる席に案内してくれた。
見た目以上に広い店内の奥にそんなに大きくないステージがある。
そこにはスタンドマイク、ピアノ、他にも沢山の楽器と演奏者が見える。
座った席は意外にもAに近い所。
こんな店に来たことのない谷崎兄妹と敦くんはキョロキョロと店内を観察していた。
店員「もうすぐですよ。先刻準備に戻っていきましたから」
太宰「そうかい。有難う」
いいえと返答して彼女は仕事に戻っていった。
与謝野先生はちゃっかりお酒の注文までしていた。
国木田「変わらんな」
太宰「そりゃそうでしょー。どう？敦くん」
敦「何だか緊張しますね」
与謝野「すぐ慣れるよ」
そんなことを言っているとピアノが曲を弾き終え、聞きなれた前奏を奏で始めた。
ステージに目を向けるとAがスタンドマイクの前で店内を見渡していた。
谷崎「…あれって」
太宰「この店一番人気の歌手夕ことAだよ」
敦「昼間見た時とは別人みたい…」
この姿が彼女を好きになった理由の一つかもしれない。
普段は何処か子供っぽいくせにここに立つと突然歳相応の大人の女性になる。
昔、初めて見た時、まだ子供なのに歌う声や表情、仕草の一つ一つが私より大人っぽく見えた。
普段の可愛らしい姿も好きだけど、妖艶な笑みを浮かべグラスを持つ彼女に苦しくなる程心惹かれた。
太宰「綺麗だなぁ…」
��愛してる 何文字目からが嘘でしょう��
��あなたの両手には可哀想な恋が無数に抱かれ��
酷い歌詞だ。
浮気癖のある恋人を持つ女性の歌。
それと同時に自分を見てと私に向けられた歌詞。
この曲をAが書いたのは数年前。
反省しながら耳を傾ける。
最後の歌詞は確か、『そんなあなたを愛せない』
書いた時の方が怒っていたかな。
今日も変わらないか。
もう時期来るその言葉を待った。
だがそれが来ることはなく、私は聞こえた言葉に息を呑んだ。
私の目を見てはっきりと歌われた言葉。
��そんなあなたを愛してる��
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
歌詞は作者が適当に考えました。
え？乱歩さんと賢治くん？
近々出てきます！お待ちを！
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自殺したい - 返信ありがとうございます！！私も今初めて小説を書いていますが難しいですね、、、。中３の頭ではキツいです、、。 (2017年10月30日 23時) (
レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 自殺したいさん» ありがとうございます…！最近はペースが落ちてきてますが気長に待ってもらえると有難いです…！ (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 味の素さん» 返信遅くなりましたが、ありがとうございます…！ (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
自殺したい - めっちゃいい話ですね。。。大好き｡｡ 太宰さんがかっこいいーー!!泣いちゃいました。何回見ても飽きな！！ これからも頑張ってください！ 続きを楽しみにしながら腕に包帯を巻いておきます！！！ (2017年10月25日 16時) (レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
味の素(プロフ) - 更新がんばってください！応援しております！ (2017年10月1日 22時) (レス) id: d5befd4dfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅野 | 作成日時：2017年8月25日 23時
