好き？×６ ページ8
貴方「…太宰はどうなの？」
太宰「ん？」
貴方「私のことどう思ってたの」
昔の彼は今以上に感情が読み取れなかった。
人を寄せ付けないような雰囲気で近寄り難かったし。
太宰「んー……好きだったよ。ずっと。でも会う機会が少なかっただろう？だから言えなかったし、言う気もなかった」
貴方「……なかったのにどうして」
太宰「守りたいと思ったからさ。少し違う世界を見て、君を助けてあげたいと思ったから」
本音だろう。
彼なりの優しさの一つなのはよくわかってる。
でも私だって子供じゃないんだ。
貴方「別にそんなに弱くない」
太宰「自分の異能を飼い慣らせないフリしてる人がよく言うよ」
貴方「だってノワールはっ！」
��人形じゃない��
そう言いたいのに何かが阻止する。
太宰「本当は出来るだろう？彼を思い通りに動かす事くらい」
貴方「それは……」
太宰「君の感情で動かせる事も、君の感情を食べて彼が動いてる事も、鎖を離せば野放しにできる事も本当は理解していて自由自在なのに。どうして野放しを選び続けるんだか」
理解してる。
本当は思い通りに動かせる。
探偵社でそれを知ってるのは太宰だけ。
昔は思い通りに動いてたから。
貴方「……本当はその理由もわかってるんじゃないの？」
太宰「…さぁね。この件と君の過去の心情に関してはさっぱりだよ」
此方を向いて少し呆れた様に息を吐く彼。
それに重なるように扉の開く音がした。
目線を入り口に向けるとそこには敦くんが立っていた。
敦「あ、あの、国木田さんが呼んでます」
貴方「戻ろうか」
太宰「そうだね」
探偵社に戻ると国木田くんにとりあえず怒られた。
国木田「お前達は！何時までサボってる心算だ！」
貴方「ごめんてー。遊んでた訳じゃないんだよ」
太宰「そうだよ、国木田くん。真面目に将来の話をしてたんだよ！」
貴方「それはしてない。けど真面目な話はしてた。だから怒らないでよ」
国木田「はぁ…今回は夕崎に免じて許す」
何とか国木田くんから解放されて伸びをする。
「夕崎さん、あの」
突然話しかけられて誰かと思えば敦くんだった。
貴方「どうしたの？」
敦「別にどうってわけじゃなくて、その…」
どうやら言葉に迷ってるようだ。
まだ緊張されてるのかな？
敦「その、お話がしてみたくて」
貴方「……え？」
何かと思えばそんな事か。
敦「あぁ、あの、えっと！」
慌てる敦くんを他所につい笑ってしまった。
キョトンとする敦くん。
可愛いなぁ。
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自殺したい - 返信ありがとうございます！！私も今初めて小説を書いていますが難しいですね、、、。中３の頭ではキツいです、、。 (2017年10月30日 23時) (
レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 自殺したいさん» ありがとうございます…！最近はペースが落ちてきてますが気長に待ってもらえると有難いです…！ (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 味の素さん» 返信遅くなりましたが、ありがとうございます…！ (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
自殺したい - めっちゃいい話ですね。。。大好き｡｡ 太宰さんがかっこいいーー!!泣いちゃいました。何回見ても飽きな！！ これからも頑張ってください！ 続きを楽しみにしながら腕に包帯を巻いておきます！！！ (2017年10月25日 16時) (レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
味の素(プロフ) - 更新がんばってください！応援しております！ (2017年10月1日 22時) (レス) id: d5befd4dfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅野 | 作成日時：2017年8月25日 23時
