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壱_過去 ページ4

ちょっとだけ話を聞いてくれますか?

私の親友が生きていた時、
親友が”鬼”になる前のお話を






┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


私には親友がいた、その子の名前はユイナと言った。

ユイナとは生まれた場所も同じ、自分たちの親も仲がいい。小さい時からずっと一緒で姉妹のようなものだった、

あの時までは









あの日の日が沈み出した頃、
私はユイナに何か用事があって会いに行った。

その日は暑くて、窓も扉も開けていた

私とユイナは隣の部屋にいたから
気づかなかったが、

私たちはユイナの両親の断末魔によって気がついた。

家に鬼が入ってきたことを、

ユイナは隣の部屋に慌てて行こうとしたが、

私の本能がそれを止めろと叫んでいて、
咄嗟にユイナの耳と目を隠して押し入れに隠れた。

そこからは何も覚えていない、










気づいたら、ユイナと一緒に過ごす毎日に変わっていて、
あたかも元々ユイナが私たちの家族であったかのように、





それから1年ほどたっただろうか……?
私とユイナが12歳の頃だった


その日はユイナの両親の命日で
ユイナが「墓参りは1人で行く」と言って
私たちの制止を聞かず、1人で両親のお墓まで行ってしまった。


私たちは何か理由があってそうするのだろうと思い、「夜までには絶対帰ってきてね」と伝え、行かせた。



だけど、その思考自体が間違っていた。
今では「あぁ、一緒に行けばよかった」と何度も思う。





あの日、ユイナは夕方になっても帰って来なかった。

私たちは心配になって探しに行こうとし、父が玄関を出た。

だけど、父はその場に立ち止まって動かない。
『お父さん?どうしたの?』


父「玲乃、お母さんに、げ……」

何か言おうとして父が倒れたのが見えた。
溝内を刺されていた。
『お、とう、さん??』

私は考えることが出来なった。

気づくと、母も切られて、倒れているのがみえた。

『お、かあ、さん?』

母「玲乃だけはニゲテ、」


立ち尽くしていたら、
鬼が話しかけてきた。


ここに来る途中、若い女に会って、ここを教えられたと、
その女は緑の瞳の黒髪だったそうだ。
ユイナにそっくりだった、



鬼が持っていた鈴のピアスを見るまでは私もユイナを信じていたんだ。

でも、それは紛れもないユイナの私とお揃いのピアスだったから、

私はま言葉をなくし、その場に崩れ落ちた。

その後もその鬼はペラペラと何かを喋っていた。









続きます!!⇒

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作者名:Le0 | 作成日時:2023年5月14日 9時

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