決戦 1 ページ28
「あー！ 明日、バレンタインですー！」
女の子らしい台詞を叫んでみた。
でもすっかり忘れてたんじゃ......意味ない。まだ前日だし間に合うよね。
え？ 誰に渡すのかって？
「うふっ......ぐふふふふ」
「気持ち悪ぃ......」
スッと拳を上げると、アダムは静かになった。
......あー、でもなあ。そういうの食べないよね。
そもそも喜んでくれるのかなぁ...？
すごく心配...。
「............ん？」
キャッキャッと騒ぐ声が聞こえる。女の子たちだ。階段に腰掛けていた私たちは身を乗りだす。
「イリスたちじゃね......っておぅふ！」
バッ！ とマッハ20くらいの速さで階段から転げ落ち、スパイのように体を転がして、階段の陰に身を潜めた。
無論アダムも一緒に。
「...っ、痛ぇよ！ 何しやがんだ＿＿＿」
「しっ！ 静かにしててください、お願いです」
私のただならぬ気迫に息を飲んだアダム。
まずい。イリスにバレたら......
もちろんＬとのことは、アダム以外内緒にしている。だからイリスと話したりすることが...一番辛かった。
イリスたちは特に気付かぬまま、仲良く歩いている。
いずれ知ることなんだし......今、はっきり言いたい。でも......、
"将来危険な目に遭わせたくない......絶対に"
私のことをちゃんと考えてくれてる。だから...ごめんね、いつか絶対に言うからね...。
そんなイリスたちは近づいてきいるようで、会話が聞こえてくる。
「で、どーするの？ Ｌにあげちゃうの？」
あ、もうこの時点で折れそう。
「わ、そーだよ！ どーすんの？」
「あ......えっとね......その、」
イリスの言葉で心がバキバキに折れた瞬間でした。
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キカ(プロフ) - ユナさん» ありがとうございます！ 本当に光栄です笑 ユナさんに読んでもらって嬉しいです(＞＜) (2016年10月9日 20時) (
レス) id: a57beac9d0 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - いつも見てます！もう何回目だろ...。笑 この作品、作ってくれて感謝です！！！ (2016年10月9日 20時) (レス) id: 277db17051 (このIDを非表示/違反報告)
キカ - うわあああついにやっちまったああああああ！！ (2016年3月2日 20時) (レス) id: 9b871d8798 (このIDを非表示/違反報告)
キカ - ですです！ (2016年2月24日 17時) (レス) id: 9b871d8798 (このIDを非表示/違反報告)
スミカ - Ｌイケメソですよね！！ (2016年2月23日 17時) (レス) id: 9b871d8798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キカ | 作成日時：2016年2月10日 14時
