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【3話】 ページ3

兄に抱かれて、伊黒の家を目指す一行。
妹はすでに泣き止んでおり、悲しそうな言いようのない暗い表情で遠くを見ていた。


「伊黒様、今回は誠に感謝しております」
「堅苦しい言葉遣いはよせ、累月」
「…累月じゃなくて清志郎って呼んでください。妹がいるので」
「妹の名前はなんだ?」


妹は急に自分のことが話題になったので驚きつつ答える。


「あ、えっと私は累月巳宵です。兄がいつもお世話になっております…?」
「俺は蛇柱の伊黒小芭内だ。お前がいつも話している妹はこれか」
「これって何ですか!巳宵です!巳宵!!」
「分かったから五月蠅い」


この会話を聞いて妹もとい巳宵は兄の清志郎と伊黒は仲がいいのだろうと予測する。


「そういえば兄は柱候補なんですか?」


巳宵はさっき伊黒が言っていたことを疑問に思い質問する。


「あぁ、こいつは柱になる条件をもうとっくの昔に終えているぞ」


両親から柱というものについて聞いていたので、巳宵は清志郎がその柱候補という事実に驚くと同時に嬉しく誇らしかった。
父と母はお互いに柱がすでに9人いて柱にはなることができなかったが、強い剣士で柱からも一目置かれていたらしい


「なぜに兄さまは柱ではないのでしょう?」
「…馬鹿げた理由だが…お前と一緒にいたいからだそうだ」
「!?言うなよ、伊黒…」



伊黒の話によれば、清志郎は柱の条件をかなり前に達成しており、人数的にも問題なかったが、妹といたいからという何とも言い難い理由で先延ばしにし誤魔化していたのだ。


「兄さまらしいですね」


清志郎は巳宵が微笑んだことに安堵しつつ、笑みを返しつつ答える。


「そうか、オレらしいか」


その後も何気ない会話を続けていると、伊黒の家が見えてきた。


「あれが俺の家だ」


所謂お屋敷だ。
もちろん、庶民の巳宵は驚く。


「大きい…」


経済的には伊黒のようなお屋敷に住むことのできた累月家だが、両親が庶民の暮らしの方を好んでいたため、お屋敷には住んでいなかったのだ。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 伊黒小芭内 , 継子   
作品ジャンル:アニメ
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累月巳宵 - 神無月未来さん» ありがとう〜!!未来ちゃん本人じゃん(笑 楽しみにしててね!! (2020年5月30日 16時) (レス) id: f03555d1dd (このIDを非表示/違反報告)
神無月未来 - 続き凄い気になる…! (2020年5月30日 16時) (レス) id: 1f47df09c5 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 他の柱との絡みみたいです…! (2020年5月30日 14時) (レス) id: f03555d1dd (このIDを非表示/違反報告)
- 伊黒さん!!! (2020年5月30日 3時) (レス) id: 82d85a2aa8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:累月巳宵 | 作成日時:2020年5月30日 2時

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