【鬼滅の刃】【伊黒小芭内】絶対貴方を助ける (ページ19)

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【19話】ページ19

「しのぶ様、累月兄妹がお見えになりました」

すぐに返事が聞こえ、物音がし、扉が開いた。
会釈をするとアオイはそのまま来た道を引き返した。

「はい…？累月さんと…その妹さんですか？」
「胡蝶、久しぶりだな。今日は巳宵の訓練をしてもらいにきた」
「単刀直入ですね…。具体的に何をしたいんですか？」
「全集常中を会得させたい」

その言葉に少し驚くしのぶ。
なぜなら全集常中は柱になる入門なのだ。
こんな幼子が会得するにはかなりの時間と努力がいるだろう。

「あの、失礼ですが、この子にできると思うんですか…？」
「あぁ、できる。巳宵はもうすでに常中を22時間ほど続けることができる。だが、それ以上が伸びず…」
「では、巳宵さん…？あなたにやる気はありますか？あるのであれば稽古をつけましょう」「はい…！あります。私は蛇柱の継子として醜態はさらせません…」

またも驚くしのぶ。
清志郎の継子ではなく、蛇柱、伊黒小芭内の継子だということに。

「はい、承りました。では今日から訓練をしていきましょう。巳宵さんは常中をしたまま私と鬼ごっこをしてください」
「鬼ごっこですか…？」
「ルールは分かりますよね？…ではこちらに来てください」

そう言ってしのぶが案内したのは広い庭だった。
障害物も程よくあり、鬼ごっこをするには最適だろう。
清志郎は縁側から座って、アオイからもらったお茶をすすりつつ、お茶請けを食べつつ、応援している。

「では、この庭路私が逃げますので常中を使いつつ追いかけてください。捕まえられたらだんだん私の逃げる速度を速めていきます。ついてきてくださいね」

そう言って微笑むしのぶだが、笑顔が怖い…。

「準備はいいですか…それでは始めます……“開始” ＿＿＿＿＿＿」