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【41話】 ページ47

巳宵はあることを思いついた。
今ならば伊黒も夕餉を食べているのではないかと。
つまりは見に行こうとしているのだ。


「冨岡さま…!ちょっと思いついたことがあるのですが…____」


巳宵の作戦_と言ってもいいのか分からないほど単純なものだが_が開始される。
まずは気配を消して、伊黒の部屋をのぞく。
此処で夕餉を食べていればそのまま突撃、食べていなければそのまま回れ右か直接聞くの二択だ。

二人して作戦を始める。
巳宵の位置からは顔は全く見えないが、食べているような気がするので巳宵は突撃を選ぶ。
扉をいつもの巳宵からは想像できないほど大胆に開けて、声をかける。


「師範…!……?!」
「!?……なっ、何をしている?」


結果的に言うとご飯を食べるところと顔はばっちり見えた。
だが問題なのはここからだ、伊黒の顔が、口が裂けている。
巳宵は驚きと動揺でフリーズしてしまう。
その間に伊黒はすぐの包帯を巻きなおした。
冨岡はというと部屋には入らず、気配を消したまま二人の師弟を眺めていた。


「しっ、師範?…えっ、と…あの…」
「っ…すまない。見苦しいものを見せた…」


巳宵は思考が再開したがうまく言葉にまとまらず、感動詞だけしか言葉にできない。
その間に伊黒は心なしか少し傷ついたかのような顔をして巳宵の前から立ち去ろうとした。
だが、巳宵は咄嗟に伊黒の羽織の裾を掴んだ。


「なっ何を…」
「師範…お話しませんか?」
「…あぁ……」


巳宵の有無を言わさぬ物言いに一瞬気おされつつも伊黒は返事をする。
冨岡はそこまで眺めると踵を返して自分に割り当てられた部屋へと戻っていった。

【42話】→←宣伝と私から


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設定タグ:鬼滅の刃 , 伊黒小芭内 , 継子   
作品ジャンル:アニメ
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累月巳宵 - 神無月未来さん» ありがとう〜!!未来ちゃん本人じゃん(笑 楽しみにしててね!! (2020年5月30日 16時) (レス) id: f03555d1dd (このIDを非表示/違反報告)
神無月未来 - 続き凄い気になる…! (2020年5月30日 16時) (レス) id: 1f47df09c5 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 他の柱との絡みみたいです…! (2020年5月30日 14時) (レス) id: f03555d1dd (このIDを非表示/違反報告)
- 伊黒さん!!! (2020年5月30日 3時) (レス) id: 82d85a2aa8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:累月巳宵 | 作成日時:2020年5月30日 2時

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