真実 ページ39
巳Side
『え〜っと…何?言わないといけないことって?』
巳「お前がさっき手に持ってたもの、あれが何か知ってるか?」
『ううん、初めて見てちょっと興味持って触ってしまいました。ごめんなさい。』
巳「あれは氷冷放射器、逝女って言って兄貴の武器だ。俺は人影っていう火炎放射器を持ってる。」
『武器?』
巳「俺らは干支十二家の戦士断罪兄弟。俺は巳の戦士で、兄貴が辰の戦士だ。兄弟二人で戦士をやってる。」
『何言ってるか全然分かんないよ。剛保兄さんが戦士?』
巳「あぁ、今まで何人も殺してきた。依頼されりゃ戦争にも犯罪にも加担するぜ。」
兄貴が言った通りAには言わないほうが一番だったのかもな。
『…長幸は今仕事に行ってるの?』
巳「今日は裁判だ。1年前の事件のことで色々聞かれるみたいだぜ。」
『剛保兄さんは行かなくていいの?』
巳「面倒だからさぼった。ここでAと一緒にいるほうが楽しい。それに飼ってたペットが今朝死んでな、供養してやんねーといけねぇんだ。」
『供養?』
巳「死んだペットを焼いて食べるのが俺なりのあいつらへの供養なんだ。」
『そっか…ねぇ、もっと二人のこと教えて。』
巳「…お前、俺たちの怖くないのかよ?殺人犯と一緒に住んで明日普通に起きて、飯食って、学校行けるっていう保証なんかねぇだろ?」
『少し怖いよ、でもね、二人は私を殺さないってわかってる。
もし殺されるとしても二人に殺されるなら悪くないと思うよ。
だってまだ一緒にいて少ししか経ってないけど毎日が楽しい。
ただいまって言ったらおかえりって返してくれる。
前はお父さん仕事がいつも忙しくてあまり会えなかったから家に帰ってもとても静かで寂しかった。
でも二人に会ってから寂しいっていう気持ちがなくなった。
だから剛保兄さんたちが殺人犯でも犯罪者であろうと私はどんな二人も受け入れるよ、
二人が私を受け入れてくれたように。』
ギュッ
巳「…ありがとうなA」
俺はAの細い体を優しく抱きしめた。
正直Aは脅えて、この家から出ていくかもしれないと思ってたが、こいつは思ったより強い女なのかもしれねぇな。
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LawMidoLOVE(プロフ) - スカイさん» もちろんどうぞ! (2018年2月21日 20時) (レス) id: 9ac5da4d11 (このIDを非表示/違反報告)
スカイ(プロフ) - LawMidoLOVEさん» わぁぁあ!ありがとうございます! お話したいです!\(^∀^)/ ボード?に行ってもいいですか? (2018年2月21日 17時) (レス) id: 9b1ad14f38 (このIDを非表示/違反報告)
LawMidoLOVE(プロフ) - スカイさん» コメントありがとうございます!小説にはあまり自信がなくて「素敵」と言ってくれて本当にうれしいです!友達申請してくれるなんて歓迎です!読者さんとお話しできるなんて光栄ですよ! (2018年2月21日 8時) (レス) id: 9ac5da4d11 (このIDを非表示/違反報告)
スカイ(プロフ) - とっても素敵です! ごめんなさい!素敵な作品の素敵な作者様に、メッセージ?を送ろうとしたら、間違って友達申請してしまいました>< でも、もしよろしければ少しでもお話ししたいです>< (2018年2月20日 20時) (レス) id: 9b1ad14f38 (このIDを非表示/違反報告)
LawMidoLOVE(プロフ) - フェイロさん» ありがとうございます。更新頑張ります^^* (2018年2月2日 10時) (レス) id: 6acd1d082f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LawMidoLOVE | 作成日時:2018年1月9日 7時