【カゲプロ×ＯＮＥＰＩＥＣＥ】アヤノの兄は４人目の海軍大将になりました！

１１蛇 ページ13

白ひげ「(許せ、息子達。バカを残しちまった
　 おめぇたちには全てを貰った。俺はここまでだ
　 随分長く旅をした。良い航海だった)」





海賊１【財宝じゃないなら、他に欲しいもんがあるのか？】

白ひげ【ガキの頃からずっと欲しかったものがある】

海賊１【なんだ？言ってみろ！】



白ひげ【……家族】





白ひげは伝説の海賊だって聞いてたから
欲しいものなんて想像できなかったけど
白ひげもみんなと同じ、普通の人間だった

船員のことを息子とか娘って呼んでたのは家族だからだ

例え血のつながりが無くても
強い絆で結ばれた家族だったんだ

白ひげを親父と呼んで慕っていた
家族はずっと白ひげを覚えてるんだろうな



俺は、あの世界から消える前に皆のなかの
『俺に関する記憶』を全て消した

家族と別れるのは辛いことだ
お母さんの時みたいに泣いて欲しくなかった
みんなには、笑っていて欲しかったんだ

あの子達が幸せになれるなら
忘れられても構わない



だから、俺は『あの作戦』を実行した




俺と違って白ひげは
みんなの心で生きられるから

最後の言葉くらいは届けてやるよ


A「能力発動」






白ひげ「(感謝している。さらば息子たち)」

A「(なぁ白ひげ、最後の言葉くらいはあいつらに伝えてやるよ)」

白ひげ「(聞こえていたのか。伝えるついでに俺の最後の頼みを聞いてくれるか？)」

A「(良いけど、頼みってなんだ？)」

白ひげ「(何かあった時は、あいつらの事を頼む)」

A「(ああ、わかった。約束だ)」

白ひげ「(あとは、任せたぞ……)」








白ひげの声は、聞こえなくなった

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