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周りを見ると驚いている人、ニヤついている人、写真を撮ろうとしてくる人。
一気に楽屋の注目が私たちに向く。
「でもさ、何となくAはそうなのかなって思ってたよ」
「確かに、俺も思ってたわ」
そう話すのは健人と中谷。
『え?どういうこと?』
「やって、Aずっと辻さんのこと見てたもんな」
『…マジか』
中谷にドヤ顔で言われて腹が立つと共に、自分がそんなにわかりやすい人間だったことに若干のショックを受ける。
「なになに?何やっとん」
私たちのことで賑やかになっている楽屋にお昼から戻ってきたのは兎さん。
『なんでもないですよ〜』
「あ、兎さん。俺たち付き合ってるんすよ」
なんとなくはぐらかそうとした私に被せて辻さんが兎さんに向かって言う。
「えええ!?そうなん!?!?おめでとう!!!!!」
誰よりもいいリアクションをくれる兎さんにそうやって言われると、何だか嬉しくなってしまう。
『…そんな、急にどうしたんですか』
「俺はずっと言いたいって思ってたで」
『え?そうなんですか?』
「牽制しとかな、周りは敵だらけやからな」
辻さんは意外と心配性で
「Aとサシ行く時は俺にも許可とってくださいね」
独占欲が強くて
「これからは楽屋でも2人で居れるな」
私のことが大好きなのかもしれない。
(辻さんは罪深いです)
(嫉妬してまうのも、無駄にドキドキするのも)
(阪神が開幕9連敗したのだって)
(全部、君のせい)
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新作 “Laundry” スタートしました◎
まず、前作の最後では文字数が足りなくなってしまい十分に感謝の気持ちを伝えきれなかったので改めてお礼させてください。
前作“cinema”を読んでいただいた皆様、本当にありがとうございました(^^)
私自身初めての作品で探り探りだったのですが、たくさんの方に読んでいただき、ハートや評価をくださったので最後まで書くことが出来ました◎
これからも変わらず自分のペースにはなりますが投稿していこうと思っておりますので、よろしくお願いします!
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作者名:L | 作成日時:2022年5月4日 0時