薮家は今日も仲良し 8

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-大貴 side-






涼介が昼食を作ってくれたから立ち上がって向かう。


お父さんも行こう！と声を掛けようと思ったのに、聞こえて来たのは何かが倒れる音。



足元を見ると、お父さんが倒れていて。







大貴「えっお父さん！？」



○○「お父さんどうしたの！？」



大貴「お父さん！お父さん！！」



涼介「待って2人共！揺らさないで！」



大貴「涼介…っ」



涼介「脈はあるし、呼吸もしてる。多分疲れからだと思う」






こういう時、医療について学んでる涼介が頼りになる。



取り敢えず救急車に連絡して、ヒカにも一応連絡を入れて置いた。




そして救急車が来て、お父さんが運ばれて行く。







涼介「俺がお父さんに付き添う！2人はヒカが来たら一緒に来て？」



大貴「分かった！」






お父さんと涼介を見送れば、数分してヒカも家に着いた。









-宏太 side-





目が覚めると、見慣れた場所、でも俺自身は慣れない場所だった。


何でココに居るんだ…？






○○「起きた？」



宏太「ゆぅ、り…？」



○○「良かった」



宏太「なんで…」



○○「お父さん、過労で倒れたの」



宏太「過労で…」



○○「無理しないでよ、お父さん。心臓止まるかと思ったじゃん」



宏太「ごめん…」



大貴「あ！お父さん起きてる！！」



涼介「大ちゃん声大きいっ」



光「ったく、なに倒れてんだよ薮」



宏太「悪い、みんな…」



光「悪いと思ってんなら早く治して帰って来い」



宏太「はい…」



光「子供たちのことは俺が見ておくから、お前はゆっくり休んどけ」



宏太「分かった」







体調が安定するまで入院らしく、その間は光が3人を見てくれるということなので安心だ。




とは言え、1人で病院だなんて寂しいなぁ。



大貴はいつもこんな感覚だったのかな。






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