薮家は今日も仲良し 8

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-竹田 side-




整備をしてると子供たちが走ってやって来た。


あれ？あの子たちって確か大貴くんの所の…







竹田「図書館は走っちゃ行けませんよ〜？」



「せんせ！大ちゃんせんせがっ！」



竹田「大貴くん？」



「大ちゃんせんせぇ、たおれたの！」



竹田「えっ！？」






急いで向かえば、倒れて気を失ってる大貴くんが。



呼んでも反応無し。


顔は赤くなってて息も荒く、おでこに触れれば熱い。







竹田「みんな、他の人呼んでくるからココで待っておける？」



「うん！」



「まてる！」



竹田「ありがとう！」







そのまま大貴くんをお姫様抱っこにして、



近くに居た人に子供たちを任せて俺は病院へ。








診断の結果はストレスによる発熱。



俺は、気付けなかった罪悪感と、言ってくれなかった悔しさに狩られていた。









-大貴 side-



大貴「ぅ……」






目が覚めると自分のベッドの上に居た。



あれ？読み聞かせしてたんじゃ…？



体が重くて熱い…。







竹田「大貴くん」



大貴「あ、竹田さん…」



竹田「どうしてココに居るか分かった？」



大貴「はい…すみませ」



竹田「どうして言ってくれなかったの」



大貴「えっ」






いつも優しい竹田さんじゃなくて、冷たい、


怒ったような口調で言われた。







竹田「具合が悪いこと、何で言ってくれなかったの？倒れてる所見て心臓止まるかと思ったよ…？
何か悪い病気だったらどうしよう…、このまま起きなかったらどうしようって！」



大貴「…っ！」



竹田「俺は、言って欲しかった…っ」









あぁ、馬鹿だ俺…。



こんなに俺のこと心配してくれて、考えてくれる人に秘密にして、


結局迷惑を掛けてしまった。




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