24話 (ちー。様リク) ページ24
ー大貴sideー
目を開けたらボヤ〜とした景色が見えて、目が慣れてくると、家の中だと分かった。
体はまるで上から押さえ付けられてるかのように重くて動かないし、喉や頭も痛くて、熱いような寒いような感覚。
大貴「ゲホッ…ゲホッゲホッ…ハァ……辛い…」
曇ってるからなのか、時間が経って外が暗くなってるからなのか部屋も少し暗くて、物音も全然しなくて、孤独感を感じた。
誰も居ないのかな?俺のこと、嫌になったかな?
そう考えるとツーっと頬に流れるものを感じた。
涙は止まることを知らないかのようにずっと流れ続ける。
泣きたいわけじゃ無いのに。
目元に腕を持って行って、声を上げないように必死に涙を止めようとする。
涼介「大ちゃん〜起きてる〜?…ん?え、大ちゃん!?」
侑李「ちょ、どうしたの?なに?」
涼介「大ちゃんが泣いてて…!どうしたの?どこか痛い?熱上がりすぎてシンドい?」
大貴「ちが…っ…ちが、くて…グスッ」
せっかく泣きやもうとしたのに、涼介や侑李の声を聞いたら更に流れてきて止まらない。
心配掛けちゃうし、1人が寂しくて泣いてるなんて言ったら2人に呆れられちゃう。
涼介「大ちゃん、大丈夫だから。どうして泣いてたのか教えてくれる?」
大貴「呆れたり…笑ったり、しない?」
侑李「当たり前でしょ?」
大貴「起きたら、1人で……寂しかった…の」
最後の方は声が小さくなりながら俯いて行った。
沈黙の時間が長く感じた。
やっぱり呆れてるかな。
涼介「ごめんね、1人にしちゃって」
侑李「もうちょっと考えてあげたら良かったね」
大貴「え、呆れて…無いの?」
涼介「だから呆れたり笑ったりしないって言ったじゃんか」
絶対呆れられると思ってたのに。
また涙が出そうになる。
熱のせいで涙脆くなってるなぁ俺。
涼介「じゃあずっと傍に居るから、大ちゃんはゆっくり寝とこ?」
侑李「言っとくけど39℃近く熱があるんだからね?」
大貴「え、そんなに?」
涼介「うん、だから休んどこ?」
大貴「…うんっ」
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みぞれ(プロフ) - イジメは行けないことですが、それによって新たな出会いがあったのも事実でした。ありがとうとは言いませんが、出会いは本当に幸せなものだったと思えております。今も虐める方々が減っていくことを祈りましょう。 (2020年6月22日 21時) (レス) id: 7558808ebf (このIDを非表示/違反報告)
みぞれ(プロフ) - 大ちゃん好きさん» こちらこそありがとうございました!私も小4の頃から虐められる事が増えて、学校に行きたくない事が多くなっていました。そんな時、毎回のように別クラスに居た私を迎えに来てくれる同級生が居て、その子に助けられました。何度も何度も来てくれて、感謝しか無くて。 (2020年6月22日 21時) (レス) id: 7558808ebf (このIDを非表示/違反報告)
大ちゃん好き - みぞれさん。リクエスト書いて下さり有難うございます。読みながら涙が出てきてしまいました。実は私も中学時代、同じ部活の同級生から虐めを受けていたので、それをちょっと思い出したのかもしれません。有難うございました。また、リクエストさせて下さいね。 (2020年6月22日 19時) (レス) id: f487b5558c (このIDを非表示/違反報告)
みぞれ(プロフ) - ちー。さん» こちらこそです!精一杯頑張りますね!! (2020年6月21日 23時) (レス) id: 7558808ebf (このIDを非表示/違反報告)
みぞれ(プロフ) - はるきさん» ありがとうございます!!更にリクエストまで…!本当に嬉しい限りです!!^^* (2020年6月21日 23時) (レス) id: 7558808ebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霙(みぞれ) | 作成日時:2020年6月16日 18時