10話 (さちこ様リクエスト) ページ11
ｰ大貴sideｰ
暗くなって誰も居ない公園のブランコに1人で座ってプラプラしていた。
お兄ちゃんだから我慢しなさいって、何で俺だけ我慢しなきゃいけないの。
涼介だって俺と同い年じゃん、侑李からしたらお兄ちゃんなのに。
何で俺だけが言われなきゃいけないわけ？
「大ちゃん？」
大貴「ん？…涼介」
涼介「やっぱり大ちゃんだった」
涼介はそう言って俺の隣のブランコに座った。
何か気まづくて何も言えない。
お父さんや侑李から聞いたかな？
もしかしたら涼介も俺に怒りに来たのかも。
涼介「こんな所に居たら風邪ひくよ？早く帰ろ？」
大貴「やだ」
涼介「何でよ、何かあったの？」
この感じだと何も聞いてないのか？
いや、まだ気は許せない。
大貴「涼介には関係ないし」
涼介「教えてくれても良くない？兄弟でしょ？」
大貴「簡単に言うなよ！！何で…何で俺だけ…っお兄ちゃんなんか…！ｸﾞｽｯ…」
泣きたいわけじゃないのに、泣き止みたいのに地面を濡らしていく涙。
何としても止める為に、ゴシゴシと両手で拭って居ると、唐突に抱き締められた感覚。
それが涼介だと気付くのに、そんなに時間は掛からなかった。
大貴「ｸﾞｽｯ…離してよ…っ」
涼介「嫌だ、絶対離さない」
大貴「っ離してってば！」
涼介「だから離さない！！離すもんか」
大貴「何でだよ…ｸﾞｽｯ…ﾋｸｯ…何も知らないのにぃ…ｸﾞｽｯ」
涼介「うん、知らない。だから離したくないの、我慢しないでよ。俺しか居ないんだから話してよ」
大貴「でも…でもっ……ｸﾞｽｯ」
涼介「良いよ、話せるまでいくらでも待つ！明日でも1週間でも1年でも何なら100年でも！」
そう言いながらニカッと笑う涼介を見ると、さっきまでの俺がバカに思えてきて、更に涙が出てくる。
侑李やお父さんにも酷いこと言っちゃった。
探してるかな？
でも、呆れて俺なんかいらないって思ってたら、どうしよ…。
.
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みぞれ(プロフ) - ゆっきーさん» リクエストありがとうございます！！しっかり書かせて頂きます！ (2020年6月16日 16時) (
レス) id: 7558808ebf (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - ちょっと長めでお願いします (2020年6月16日 16時) (レス) id: 3f24d8aeec (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - 学校で山ちゃんと一緒にいる時に倒れて、山ちゃんは体調のこと知らないからビックリしてとりあえず保健室に運ぶ、早退することになって、その時に薮ちゃんたちは大ちゃんが体調のことを隠してたことを知った、そっから看病して次の日の夜くらいには治ったのがみたいです (2020年6月16日 16時) (レス) id: 3f24d8aeec (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - 知念くんが風邪引いてて薮ちゃんたちは看病してるんだけど、大ちゃんも2日くらい前から体調がちょっと変で、でも薮ちゃんたちには言わずに隠してたんだけど次の日に知念くんはまだ休んでて、大ちゃんは学校に行ったんだけど体調はどんどん悪化してって (2020年6月16日 16時) (レス) id: 3f24d8aeec (このIDを非表示/違反報告)
みぞれ(プロフ) - ゆっきーさん» いつもリクエストありがとうございます！！了解しました！頑張ります！！ (2020年6月14日 23時) (レス) id: 7558808ebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霙（みぞれ） | 作成日時：2020年6月10日 13時
