大貴様と愉快な仲間たち Part2

episode 4 ページ4

ｰ裕翔sideｰ(幼少期)






俺と侑李様の出会いは、意外な出会いだった。





まだ小学校低学年の頃、お父さんに連れられて有岡家の屋敷に来ていた時のこと。









裕翔「どうしよ、迷っちゃった…」









大きな大人の人に着いて行ってた筈なのにいつの間にかはぐれちゃって大きな屋敷の庭で右往左往。




誰か居ないのかな？









「ｹﾎｯ…ｹﾎｯ」





裕翔「…ん？何だ？」





「ｹﾎｯｹﾎｯ…ｹﾎｯ」





裕翔「咳…？もしかして誰か…！」









キョロキョロと慎重に進んで行くと大きな草木に隠れてしゃがみ込んでる子が居た。









裕翔「あ、あのぉ？」





侑李「っ！だれ？」





裕翔「…！」









振り返った子はとても可愛かった。





小さくて小柄でクリクリの目をしている子、可愛いと思った。









裕翔「僕は中島裕翔、キミは？」






侑李「有岡…侑李」






裕翔「有岡って…」









ここの人だ！





こんな小さくて可愛い子が居たんだな。









裕翔「咳してたけど、大丈夫？」





侑李「あ、うん…ｹﾎｯ」





裕翔「まずそこから出よう？」






侑李「ありがとう」









広い場所に出てみると、更に身長に差がある事にも気づいた。









裕翔「侑李ちゃん？」





侑李「ううん、僕は男の子だよ」





裕翔「え、そうなの！？」






侑李「うん」





裕翔「可愛いね！」






侑李「ありがとう！」






.

episode 5→←episode 3(らん。様ﾘｸ)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す