大貴様と愉快な仲間たち Part2

episode 19(恋蝶姫様ﾘｸ) ページ19

ｰ侑李sideｰ






今日は体調も良かったから屋敷内を散歩。




裕翔はちょっと用があるからって暫く1人でブラブラする事になった。









侑李「わぁ、お庭に沢山お花咲いてる……っわ！」





大貴「うっ」






侑李「あっお兄ちゃん！ごめんなさい！」





大貴「いてて…大丈夫！侑李こそ平気？」






侑李「うん」









庭を見ながら歩いてたら角から曲がってきたお兄ちゃんとぶつかってしまった。




大丈夫って言うけど、お兄ちゃん全然立ち上がらない。









侑李「お兄ちゃん？」





大貴「あー、侑李ちょっと手貸して？」





侑李「うん、良いよ？はい」






大貴「ありがとう！」





侑李「もしかして怪我したの？」





大貴「してないよ！大丈夫！」






裕翔「侑李様〜！！」






大貴「あ、じゃあ俺はもう戻るね」






侑李「ちょ、お兄ちゃん…！」









結局お兄ちゃんはそそくさと戻って行ってしまって本当の事は分からなかった。









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いつものように部屋に戻ってきて、裕翔と過ごしていると、トントンと扉が叩かれ裕翔が出た。




来たのはどうやら涼介だったみたいで、入口で喋っていた。









裕翔「え！大貴様が…！？」





涼介「ちょっと、声でかい！」





裕翔「あ、ごめん！で大貴様、手首を捻挫したって？」









侑李「え、お兄ちゃんが捻挫…？」









涼介「そう、隠そうとしてたんだけど何とか気付けてさ？大貴様は、特に侑李にはバレないようにして！って言ってたんだよね」




裕翔「侑李様に心配かけまいとしてるのかな？」





涼介「それだけじゃないような気もするけどね」





裕翔「まぁ大貴様の事は理解した。ありがとう！」






涼介「こちらこそ」









話が終わる前にベッドに戻り、パタンと扉が閉じる音の後に裕翔が帰って来た。






さっきの話、もしかして僕とぶつかった時に捻挫したの？




だとしたら完璧僕のせいだ。僕がよそ見なんてしてたから。









裕翔「侑李様？」






侑李「あ、ごめん…今日はもう寝るね？」






裕翔「はい、おやすみなさいませ」









布団に籠り、グルグルと色々考えてしまう。





どうしよう、お兄ちゃんに迷惑かけたよね。





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