大貴様と愉快な仲間たち Part2

episode 12 ページ12

ｰ侑李sideｰ






涼介「残りの1週間、宜しくお願い致します」





裕翔「1週間だけ、お付き合い下さいませ」









結局2人は1週間後に解雇され屋敷から出される事が決まった。





お兄ちゃんはずっとそっぽを向いて無視してた。





いつもニコニコしてるお兄ちゃんが。









涼介「大貴様、そろそろ不貞腐れ顔はお止め下さい？」





大貴「……」





涼介「大貴様」





大貴「うるさい！この、わからず屋！！」






侑李「あ、お兄ちゃん！」





裕翔「侑李様！？」





侑李「お兄ちゃんの方は僕が行く！…僕も、2人には辞めて欲しくないから」









それだけ言ってお兄ちゃんを追い掛ける。





お兄ちゃんは自分の部屋に入り、ベッドに潜っていた。









侑李「お兄ちゃん」





大貴「…ｸﾞｽｯ」





侑李「お兄ちゃん？」








大貴「…っんで、2人は分かってくれないのっｸﾞｽｯ…ﾋｯｸ…ずっと一緒だって、言ったのに…！」






侑李「…うん」









僕はそっとお兄ちゃんのベッドに腰掛ける。




お兄ちゃんはずっと篭ったまま泣いてるから、背中を優しく撫でてあげる。





これくらいしか出来ない弟でごめんね？









侑李「…ねぇ、お兄ちゃん？」





大貴「…なにっ」






侑李「お父さんに言いに行こ？説得しに行こうよ」






大貴「でも、お父さんはもう」






侑李「お父さんは普段の涼介と裕翔を知らないから言ってるんだよ！だから教えてあげよ？涼介と裕翔のこと」






大貴「変わると思う？」





侑李「何もしないよりは良いと思ってる。お兄ちゃんも、このまま2人が辞めるの嫌だから泣いてるんでしょ？だったら行動しよう？そしたら何か見えてくるかも」





大貴「侑李……うん、行く」






侑李「よし！じゃあお父さんを説得しよう！」






大貴「おーう！」





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