オレンジの傘

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ｰin sideｰ







大ちゃんの背中にピッタリな小さいリュックを背負って、一緒に手を繋いで家を出る。



来た時は年相応に思えなかったけど、徐々に4歳らしい感じ出てきたな？



















教えられた飛越幼稚園に着けば、門の前にイケメンな先生が挨拶をしているのが見えた。









山田「あ、大貴くんおはよう！」




大貴「涼介せんせぇ、おはようございます！」




伊野尾「おはようございます」




山田「初めまして！貴方が伊野尾さんですね？」




慧「あ、はい！」




山田「話には聞いています！お迎えは伊野尾さんがいらっしゃいますか？」




慧「あ、俺は行けないので兄が迎えに来ます」




山田「分かりました！じゃあ大貴くん、中に入ろっか！」




大貴「はーい！けぇちゃんまたね！」




慧「またね大ちゃん！」









ニッコリ笑顔で手を振ってくれる大ちゃんに手を振り返し、名残惜しいけど俺も学校があるから園から離れて行く。
























光「あ、来たきた！おはよう伊野ちゃん！」




慧「おはよう光！薮」




宏太「よ！光から聞いた。子供預かってるんだって？」




慧「そう！可愛いんだよ〜？あ、写真見る？」




宏太「見る」




慧「ほら！待ち受けにした〜」









そこには、ベッドでスヤスヤ眠る大ちゃんの写真。




薮はまじまじと見てフムフム…と言ってた。









宏太「確かに可愛いな」




慧「だぁろぉ〜！？」




光「実物見ると更に可愛いぞ」




宏太「マジか、逢いに行こ」




慧「あげないからな！」




宏太「分かんね、お持ち帰りするかも」




慧「おい！」




宏太「冗談だよ。でも何で急に子供なんか預かる事になったんだよ？」




慧「んえ〜と…話すと長くなるんだけどさ？…」









って事で光と薮には正直に話した。




2人とも真剣に聞いてくれて、やっぱりこの2人が幼なじみで良かったな〜なんて思ってたり。






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