オレンジの傘

＊ ページ8

ｰin sideｰ







光「ほらよ！」




慧「おぉ！流石光〜！めっちゃ綺麗なオムライス！！」




光「はいはい…。大貴くんもいっぱい食って良いからな？」




大貴「うん！いただきます…」









大貴くんにしては大きいスプーンで大きく掬って、これまた大きな口を開いてパクッと食べた。









大貴「おいしぃ〜！」




光「それは良かった！」




大貴「おにぃちゃん、ありがとう！」




光慧「「どういたしまして！…え？」」




慧「ちょっと、お兄ちゃんって俺なんですけど」




光「はぁ？今のはどう聞いても俺だっただろ」




慧「大貴くん！お兄ちゃんってどっちの事言ったの！？」




大貴「…？おにぃちゃんは、おにぃちゃんだよ？」









コテンと首を傾げた大貴くんに俺達は何も言えず…。









慧「俺のことは？」




大貴「おにぃちゃん！」




光「俺は？」




大貴「おにぃちゃん！」




慧「…大貴くん、俺のこと慧ちゃんって呼んでみてよ！」




慧「サラッと呼んだら絶対可愛い呼び方教えただろ」




慧「てへ？ほら大貴くん、言える？」




大貴「けぇちゃん！」




慧「わぁぁ！上手上手！！」




光「呼んだだけで褒め過ぎだろ。…俺の事は光とかヒカって呼んで？」




大貴「…ひか」




光「うん！じゃあ大貴くんの事も、これからは大ちゃんって呼んで良いかな？」




大貴「だいちゃん…」









すると大ちゃんは顔を俯け、黙り込んでしまった。









光「あ、ごめん！大ちゃんって呼び方嫌だったかな？」




大貴「ﾌﾙﾌﾙ)ママとパパがよんでくれてたから」




慧「っ！そうなんだ…」




大貴「だいちゃんってよんで？」




光「分かった！これから宜しくね？大ちゃん」




大貴「うん！ひか！」









和気あいあいと過ごし、その日も楽しく1日を閉めた。





大ちゃんは夜中、泣かずに寝れてたよ。







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