オレンジの傘

＊ ページ33

ｰin sideｰ







涼介「はーい！今日は皆のお父さんお母さんと一緒に遊んで行きたいと思います！」





「「はぁぁい！！」」









おぉ、幼稚園児ってこんなに元気良いんだなぁ。



俺もこんなだったのかな？









涼介「では、それぞれ自分のお母さんお父さんの所に行きましょう！」





「「はぁぁい！！」」









子供たちが動き出して、みんな一目散に親の元へ。





そして大ちゃんも俺の元へ一直線にやって来た。









慧「よぉし、今日はいっぱい楽しもうね！」





大貴「うんっ！」









体育館に移動して、ここからが本番みたい。




先生が壇上に上がり、子供たちは距離を取って並び、何も知らない親は一応子供の傍に居る感じ。俺もね。









涼介「じゃあ、みんな？練習してきた事を、お母さんお父さんに教えながら踊りましょう！」





「「はぁい！！」」









すると可愛らしい音楽がなり始め、先生と子供たちが踊り出した。









大貴「けぇちゃん！こうだよぉ？」





慧「こ、こう？」





大貴「うん！つぎは〜」









踊りながら俺に教えてくれる大ちゃんが可愛くて、周りの親子に目が行かない。





必死に大ちゃんに着いていきながら何度か流れる音楽に合わせて踊って居れば、いつの間にか音楽は止んでいた。



相変わらず体力ねぇな、俺。









そんなこんなで、初めて行事ごとに親の代わりとして出てきた俺も、ヘトヘトになりながらも何とか最後までやり遂げられた。






後は先生から話を聞いて、帰るだけ。






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