オレンジの傘

＊ ページ15

ｰin sideｰ







ﾍﾟﾁﾍﾟﾁﾍﾟﾁ…




大貴「けぇちゃん！こぉちゃん！ひか！起きてぇ〜！」




慧「んぇ〜…大ちゃん…？」




光「ふわ…ってまだ6時前？早くね、大ちゃん」




慧「いつも大ちゃん朝早いんだよ…」




宏太「ん〜…凄いなぁ大ちゃん」




大貴「みんな、おはよ！」









朝から満面の笑みを見せてくれた大ちゃんに癒されながら目を閉じようとしてると、ボフッと上に乗っかる重み。









慧「うぐっ」




大貴「けぇちゃん、ねちゃだめ！おっきするの！」




慧「はぁーい…」









モソモソと布団から出て大ちゃんを椅子に座らせてから、椅子に座る。









光「てか、大ちゃん用に椅子買ってあげなよ」




慧「椅子？」




光「大ちゃん大人しいから落ちたりしないけど、まだ4歳だしさ？」




慧「あー確かに」









そう言えばそんな物あったな。



もうちょっと子供の事について調べとかないとな。









大貴「ひかぁ！ひかぁ！大ちゃん、みたい〜！」




光「え？危ないからダメだよ」




大貴「ぶぅ…」




宏太「大ちゃんおいで？」




大貴「ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ)……」




宏太「よっ…と、これで見えるだろ？」




大貴「わぁ…！こうちゃん、ありがとぉ！」




宏太「いえいえ」









薮に持ち上げられて楽しそうにしてる大ちゃん。




微笑ましいなぁ〜？もし大ちゃんに、お父さんとお母さんが居たら、あんな感じで過ごせてたのかもな。









大貴「けぇちゃん！どーぞ！」




慧「ん？えっ運んでくれたの？」




大貴「うん！」




慧「凄いね大ちゃん！」




大貴「えへへ〜」









ニッコニコな大ちゃんを見るとコッチまでニッコニコになっちゃう。






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