カフェ巡り ページ10
ｰ知念sideｰ
有岡「ったくさ？アレだけで宿題の量2倍とか有り得なくない！？」
チューチューとドリンクを飲みながら文句を言い続ける大貴の事は受け流して、涼介を見れば……
山田「はぁっ幸せぇ〜」
教室で見た幸せそうな顔よりも更に幸せそうな笑顔を撒き散らしていた。
涼介があんなスマイルを振り撒くから、周りの女子達がコソコソ盛り上がってるんだよね。
山田「本当に2人ともありがとうね？」
有岡「いやいや、俺らが行きたいって言ったしお礼言われる事なんてしてないじゃん」
山田「そう？良かった」
最近、涼介はちょっと素直になってきた。
前までなら、誘えば本当に良いのか不安がるしオドオドしてて、
盛り上がってる時も時々悲しそうな悩んでそうな顔を見せてた。
でも今は本当に心の奥から楽しんでる感じ。
好きな場所に一緒に来たのが効果大だったかな？
知念「今度、涼介のオススメのカフェ教えてよ」
有岡「良いな、それ！んで、オススメのメニューを頼んで一緒に食べよ！」
山田「っうん！！」
嬉しそうな顔しちゃって。
大貴は元から顔に出やすくて分かりやすい子だけど、
涼介も負けないくらい表情がコロコロ変わるよね？
僕はそんな2人が羨ましかったりする。
素直だし、人とコミュニケーションが取れる大貴。
人見知りだけど、自分の意見はちゃんと言える子でとっても優しい涼介。
僕も、中学に上がるまでは出会った頃の涼介と同じだった。
大貴が出会ってくれたから、僕も独りぼっちにならなくて済んだ。
思い出すなぁ、あの時のこと。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みぞれ | 作成日時：2020年5月10日 10時
