小悪魔天使さんの愚痴 ページ34
ｰ岡本sideｰ
放課後やって来たカフェ。
目の前には不貞腐れた顔のちぃちゃん。
俺の隣に座る裕翔も苦笑いを浮かべていて…
知念「直ぐに2人の空間に入っちゃうんだよ？僕を放置して！」
中島「確かにあるよね〜」
知念「何で3人で居るのに僕は除け者みたいな扱い受けてるのか意味が分かんないんだけど！」
岡本「それは俺たちも感じてたよ」
ちぃちゃんは大ちゃんとやまちゃんの愚痴を聞いて欲しいらしく、俺達も軽く了承したんだ。
知念「別に仲良くするなって言ってるんじゃないの。僕の前で2人でイチャつくなって話なの！！」
中島「あの2人ってカップルみたいだよね〜」
岡本「どっちが彼女でどっちが彼氏？」
中島「やっぱり美しいやまが彼女かな〜？でも大ちゃんも可愛い時あるしな〜」
知念「2人も隙あらばイチャつくね」
岡本「そそそんなこと無いよ！？」
中島「そ、そうだよ！今のは全然イチャついて無いし！」
知念「ふぅん？」
危ない、俺達までちぃちゃんに狙われる所だった！
これ以上ちぃちゃんを怒らせたらどうなるか分かんないからね。
知念「分かってるよ。僕が素直になれば良いだけの話だってことは」
中島「知念…」
知念「僕は直ぐに毒吐いちゃうから、大貴たちも面倒なんじゃ無いかって思うことあるし。……自分自身でも嫌いだし」
岡本「そんなこと無いよ、ちぃちゃんは俺達にとってストッパーだし大事な友達なんだよ？」
知念「でも…」
だいぶ落ち込んでるな、ちぃちゃん。
するとちぃちゃんのスマホに通知を知らせる音が鳴った。
知念「あ……ふふ」
中島「どうしたの？」
知念「大貴から、明日も一緒に勉強会しようね！って」
岡本「嬉しいんだ？」
知念「別に？面倒だと思ってるけど？」
って言いながら、ちぃちゃんの顔はスマホの画面を見て微笑んでるし。
そんな一言でも嬉しいんだな。
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作者名：みぞれ | 作成日時：2020年5月10日 10時
