喧嘩しました… ページ32
ｰ知念sideｰ
有岡「だから俺じゃないって言ってんじゃん！」
山田「大ちゃん以外に誰が居るのさ！」
知念「ねぇ2人とも辞めなよ」
有山「知念は黙ってて！！」
只今、大貴と涼介が喧嘩しています。
涼介の机の上にお化け屋敷特集の雑誌があって驚いちゃったらしくて。
お化け屋敷が嫌いって言うのは僕達4人しか知らないらしいから疑ってるって話。
有岡「俺以外にも知念や裕翔とか居るのに何で俺を疑うわけ！？」
山田「こんなイタズラするの大ちゃんぐらいでしょ？しかも他の皆はしてないって言うし」
有岡「俺もしてないって言ってんじゃんか！」
どんどんヒートアップする喧嘩に僕はもう呆れるしか無くて。
ここが人気のない場所だから良いものの、教室とかだったら見られてるよ。
山田「もう良い！大ちゃんなんかもう知らないから！」
有岡「俺も山田なんて知らない！」
ふんっ！なんて言いながらお互い逆方向を向いて、小学生じゃんか本当に。
まぁ止められない自分もそうだけどね？
大貴は頭を冷やすとか言ってどこかに行ったから僕と涼介で教室に戻る。
すると、何かザワザワしてる教室。
男子『あ！知念に山田！お化け屋敷の本知らね？』
山田「え？」
男子「話し込んでる間にどっかに置いちゃったみたいでさ？誰かが拾ったのかな〜？」
山田「もしかして…これ？」
男子『それそれ！！良かった〜ありがとう！』
知念「…涼介」
山田「大ちゃんじゃなかったんだ…」
涼介の席の近くで話してて、たまたま置いちゃった感じかな。
山田「どうしよ…」
知念「謝りに行こう？」
山田「絶対許してくれないよ」
知念「うじうじしてないで早く行くよ！」
山田「えっ！ちょ、知念！！」
手を掴んで歩いて行く。
大貴を見つければ涼介の背を押して僕は離れる。
有岡「山田…」
山田「大ちゃん……ごめんなさい！！」
有岡「え？」
山田「大ちゃんじゃ無いって分かったんだ！ごめんなさい、ずっと大ちゃんを疑っちゃって」
有岡「いや、俺こそ！あんなに怒ったりしてごめんなさい！」
2人が頭を下げて謝る。
全く、本当に似た者同士なんだから。
その後は何事も無かったかのように2人とも笑ってたよ？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みぞれ | 作成日時：2020年5月10日 10時
