友達 ページ4
ｰ山田sideｰ
あれから毎日話しかけて来る有…じゃなくて大ちゃん。
ひょこっと知念くんも着いてきて、最近は3人で居ることが多い気がする。
でも、今の関係って友達なのかな？
俺、うん！とか言ってないし…どうなんだ？
有岡「山田〜！」
山田「あ、だっ大ちゃん！」
有岡「そろそろ大ちゃん呼び慣れろよな〜？」
知念「大貴が無理矢理言わそうとするからでしょ？良いからね、無理しなくて」
山田「うん、ありがとう」
昼食の時間。
弁当を持って俺の席にやって来た2人。
椅子は空いてる席から取ってきて、1つの机に3人のご飯が並ぶ。
知念「げっまた大貴、焼きそばパンなの？」
大貴「だってここの焼きそばパン美味しいんだよ！？」
知念「ほぼ毎日じゃん」
山田「太っちゃうよ？」
有岡「体育で思いっきり動いてるから良いの！」
いや、そりゃあ運動だけどさ。
やることって、体育だけなの？
知念「どうでも良い」
有岡「言ってきたの知念なのにぃ〜」
この2人って一見、噛み合わなそうで意外と噛み合ってるよね。
俺も、こんな関係の友達とか出来るのかな？
すると教室の前扉からひょこっと顔を出した高木先生が見えた。
高木「体育委員〜、放課後に職員室来いな〜？」
有岡「うげっ」
あ、そう言えば大ちゃんって体育委員なんだったっけ？
知念「大貴ファイト〜」
有岡「俺が帰って来るまで帰らないでよ！？2人とも！」
山田「え、俺も？」
有岡「おう！友達を待ってて！！」
友達…そっか、2人と友達になれてるんだ俺。
何か嬉しいな、改めて言われると。
知念「僕は大貴の友達じゃないから待たないね？山田くんも僕と友達だし」
有岡「な！知念裏切るのか！？」
知念「やーだねっ！ね？山田くん」
もうこの数日で大ちゃんとの絡み方は分かったから、俺も笑顔で答える。
山田「うん！そうだねっ！」
有岡「うそぉ！！」
このままずっと、3人で仲良く居たいなぁ。
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作者名：みぞれ | 作成日時：2020年5月10日 10時
