大ちゃんの凄い所 ページ30
ｰ山田sideｰ
体育の時間。
今日はチーム対抗でサッカー対決をする。
俺と大ちゃんは同じチームに選ばれた。
高木「それじゃあ、よーい…スタート！」
先生の掛け声で始まった試合。
俺は運動が苦手だからフラフラ走ってるだけ。
まだボールにも触れてないんだよなぁ.
すると大ちゃんが敵チームからボールを奪った。
山田「おぉ、凄いな…」
有岡「山田！パス！」
山田「え？えっ！？」
急に来たパスに戸惑いながらも飛んでくるボールに目をやってアワアワしてると、また敵チームにボールが回ってしまった。
山田「あ…」
せっかく大ちゃんがパスくれたのに。
すると大ちゃんが俺の所に来て満面の笑みで
有岡「山田！大丈夫大丈夫！まだまだやってやろうぜ！！」
山田「っ！うん！！」
よく観察していれば、大ちゃんは平等にチーム全員にボールを回していて、失敗しても励ましていた。
凄いなぁ、普通なら上手い人達が突っ走って勝負してるようなものなのに、大ちゃんは皆が楽しめるようにって回してくれてる。
高木「終了〜！Aチームの勝利！」
有岡「あ〜負けちゃったな〜」
山田「大ちゃんありがとね？」
有岡「え、何が？」
山田「ううんっ！」
有岡「なんだよ〜」
分かってるよ？大ちゃん今とぼけたけど、本当は照れてるって。
耳が真っ赤なんだもん。
でも本当に大ちゃんの凄い所だよな、だから皆大ちゃんが好きなんだ。
俺も、何度も助けられてるし！
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作者名：みぞれ | 作成日時：2020年5月10日 10時
