言えないこと ページ17
ｰ山田sideｰ
有岡「やっまっだ！！」
山田「わっ！なに？」
有岡「何じゃなくて、聞いてた？」
山田「あっ…と、ごめん…」
知念「大貴の話には興味無いってさ〜」
有岡「な！？そう言われると落ち込む…」
そういう訳じゃ無い。
本当は2人の話を聞いてワイワイしてたい。
でも、俺には2人に秘密にしてる事がある。
それは…
男子「山田ぁ、お前調子に乗ってんだろ？」
男子2「有岡や知念に甘やかされてるもんな〜」
男子3「しかも女子からモテて？羨ましいねぇ！！」
山田「うぐっ…！」
同級生に虐められてること。
女子にモテるからと男子達から嫌われる事は昔から多かった。
だから正直、こういう事には慣れた。
でも、それに加えて大ちゃんや知念の名前が出てくる事が苦しくて苦しくて仕方がない。
俺の事はどれだけ言われても良いけど、2人の事は言って欲しくない。
だから余計に2人には相談が出来ない。
ずっと我慢を繰り返してるだけ。
男子「他の奴には言うなよ？」
男子2「言ったら2人に…」
山田「言わない！！言わないから、2人に手は出さないでっ」
男子3「分かってんじゃん」
そう言っていつも帰って行く。
俺はその後、1人でその場で泣き崩れる。
痛くて苦しくて、でも余計に苦しいのは2人に秘密にしてること。
2人に心配をかけてしまっていること。
それが1番悲しくて悔しくて涙が止まらない。
神様、もしこの世に居るのならば、2人に知られぬまま助けてください。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みぞれ | 作成日時：2020年5月10日 10時
