ありがとう！ ページ15
ｰ山田sideｰ
外が暗くなった頃には大ちゃんの熱も下がってきたし、
明日には元気になってくれるだろうな！
有岡「2人とも、本当にありがとうね？」
山田「ううん、良かったよ。熱も下がってきてくれて」
有岡「2人のお陰だよ！」
知念「感謝しなよね」
有岡「それはもう、しっかりと！！」
少し元気を取り戻した大ちゃんは、元気にニコニコと話している。
お粥の件は残念だったけど、それでも大ちゃんは文句1つ言わずに、俺にありがとうって言ってくれた。
ありがとうって言われるのは、胸が暖かくなる。
俺の方こそ、ありがとうだからね。
知念「さてと、そろそろ帰ろうか」
山田「そうだね！」
有岡「本当にありがとう！今度お礼するから〜！」
山田「いや、それは…」
知念「楽しみにしてるからね」
有岡「おう！山田も遠慮すんなよ？」
山田「じ、じゃあ…俺も楽しみにしてる」
有岡「おうっ！！」
ニカッと笑ってくれて、俺も自然に笑顔になる。
知念「……今日は本当にありがとうね？」
山田「えっ？」
知念「僕1人じゃ、あそこまで出来なかったから」
山田「そ、そんな！嫌いな梅がゆ作っちゃったし熱計ったのも知念だし、俺は何も…」
知念「失敗とか関係ないよ、大貴も嬉しそうだったし」
山田「嬉しそうだった？」
知念「涼介が来てくれて、多分舞い上がってたよ？」
山田「そ、そんなに？」
知念「涼介には不思議な力があるんじゃない？大貴と同じくらい」
山田「大ちゃんと…同じくらい」
俺にも、人を笑顔に出来るような力があるのかな？
あるのなら、早く目覚めて欲しいな。
恩返ししたいもん！
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作者名：みぞれ | 作成日時：2020年5月10日 10時
