時には僕達が太陽に ページ13
ｰ山田sideｰ
山田「え、大ちゃん風邪引いたの！？」
知念「そうみたい、バカは風邪引かない筈なんだけどな〜」
なんて言ってるけど、知念の顔は清々しい顔じゃなくて、心配そうな顔。
やっぱり心の奥では心配してるんだね。
知念「放課後、行ってみる？大貴の両親共働きで多分家には大貴しか居ないだろうし」
山田「うん！行く！」
という事で放課後、人生で2回目となる大ちゃんの家に行くことになりました！！
放課後。
お休み連絡を受け取って、早速大ちゃん家へ……の前に、
〖どうせ家には何も無いよ。大貴買い溜めって言葉しらないから〗
って言う知念の言葉を聞いて、必要そうな物を買ってから家に向かう。
知念「さて、入ろっか」
って言いながらスっと鍵を出してくる知念。
山田「えっ鍵持ってるの！？」
知念「大貴が起きない時の最終手段」
山田「あぁ、なるほど…」
それで納得しちゃう自分もどうかと思うけど実際がそうだから何とも言えない。
ガチャっと開けて中に入れば電気の着いていない家。
知念はスタスタと大ちゃんの部屋まで向かってノックも無しに開けた。
ベッドには大ちゃんが眠ってて、でもやっぱり顔は赤いし、息もちょっと早い。
知念「この感じだと何もしてないな？」
山田「どうする？まず何からする？」
知念「取り敢えず熱は計ろう」
そう言って一旦大ちゃんの部屋を出た知念が少しすれば体温計を持って帰って来て。
いや、どんだけこの家の事知ってんの！？
ってツッコミたくなったけど我慢。
知念「38.3℃…っと」
山田「高いね…」
知念「冷えピタ貼っとこ」
山田「うん」
冷えピタを貼れば、ちょっとピクっと動いたけどまだ眠っていた。
その間に出来ることをやっておく。
大ちゃんの為に、美味しいお粥作らなきゃ！
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作者名：みぞれ | 作成日時：2020年5月10日 10時
